タマネギ高騰いつまで? 人気ハンバーグ店も悲鳴 食卓へ影響は…(2022年7月21日)
今後も大雨が心配されるなか、水害の影響を受けているのが日本一の生産地・北海道のタマネギです。高値が続くなか、さらなる食卓への影響はあるのでしょうか。
東京・銀座で人気のハンバーグ店では一日に使用するタマネギは80キロ。毎日、大量に使うなか、仕入れ値の高騰が続いていて、苦境に直面しています。
ハンバーグ店「AOI」・岩井浩二オーナー:「去年から(価格が)上がっていたが、さらに今年は上がってしまって、高止まりでどうにもならない」
例年は20キロで3000円台だったのが、今年に入って半年間、約9000円にまで値上がりしていたといいます。
去年11月に取材した時には…。
ハンバーグ店「AOI」・岩井浩二オーナー:「頑張れる限りは値上げはせずにやっていきたい」
ところが今では、ハンバーグ1人前につき原価が100円もアップ。そのため苦渋の決断に…。
ハンバーグ店「AOI」・岩井浩二オーナー:「我慢して我慢して、もう我慢しきれないので」
一番人気のハンバーグライスは950円で据え置きにしてきましたが、先週に50円の値上げに踏み切ったのです。
ハンバーグ店「AOI」・岩井浩二オーナー:「人件費や燃料費、色々上がってきているので、とりあえずその分だけでも。ただタマネギの上がった分はほとんど転嫁できていない」
そもそもタマネギ高騰の要因は日本一の産地・北海道で去年の夏、干ばつによる不作で出荷量が激減したことです。
この夏に収穫を間近に控えるなか、今度は大雨による被害が…。
生産者:「(タマネギが)集まったところ早く広げないと腐っちゃう。バケツをひっくり返したような感じで、ジャーっと降るのが約30分続いたので、畑が湖のようになる感じだった」
この前日、北海道置戸町では観測史上、最も多い1時間あたり67.5ミリの雨が…。
畑の土が流された影響で収穫間近のタマネギが散乱。今月の北海道は例年に比べ、雨が多く降っています。
生産者:「夕立のような強い雨は3回目。降る度にタマネギが腐ってきている。どんなことになるか分からない状態」
今後も大雨の被害が予想されるなか、都内のスーパーでは高値が続くことを懸念する声も。
アキダイ・秋葉弘道社長:「去年の秋から一年の統計を取ったら、過去にあり得ない価格推移だった」
タマネギの小売価格は去年11月から高騰。今年5月には平年の2倍以上に。今も高止まりしています。
アキダイ・秋葉弘道社長:「これから北海道で雨がいっぱい降ってしまうと色々病気が出たりする。最近異常な雨が降る。線状降水帯とか。そういう状況になると大変心配」
北海道産タマネギは来月から出荷が始まりますが、今後も水害が広がれば高値が続く恐れもあると懸念しています。
買い物客:「いつから安くなるのかしら。タマネギは一番使うから」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く