“ハワイ史上最悪”マウイ島火災 警報サイレン作動形跡なし(2023年8月12日)

“ハワイ史上最悪”マウイ島火災 警報サイレン作動形跡なし(2023年8月12日)

“ハワイ史上最悪”マウイ島火災 警報サイレン作動形跡なし(2023年8月12日)

 ハワイのマウイ島で起きた山火事は発生当時、住民に警戒を呼び掛けるサイレンが作動した形跡がないことが分かりました。

 ハワイ州史上、最悪の自然災害となっています。新たに12人の死亡が確認され、犠牲者は67人に。

 大規模な山火事が起きたのはハワイ諸島のマウイ島です。島西部の沿岸部にある町・ラハイナは壊滅状態に。普段は観光客でにぎわう海岸沿いの街並みは一面、焼け野原に。

 現地の警察によりますと、所在が分からない住民や観光客は約1000人に上るといいます。なぜ犠牲者や不明者が増えてしまったのでしょうか。

 火災発生後の映像からは住宅地に火が燃え移るまで気が付かず、避難が遅れた人々がいたことが分かります。

 避難者:「信じられない火の勢いだ」

 現地住民:「家の周りを火に囲まれ、外に出られないので家の中に集まり、抱き合っている人々を見つけた。誰も警告しなかった」

 新たに分かったことがあります。ハワイ州当局は火災発生時に警報サイレンが作動した形跡がないことを明らかにしたとAP通信が報じています。

 なぜ警報サイレンが鳴らされなかったのでしょうか。

 12日、ハワイ州の知事は…。

 ハワイ州 グリーン知事:「ラハイナで夕方近くに火災が再び起きた時に緊急管理局は島の他の場所で火災に集中していた。通常は電話で話して危険が迫っていることが直ちに分かる。通信手段が山から下りてきた1000℃の熱で破壊された」

 九死に一生を得た住民は…。

 ラハイナ在住44年 レオナルドさん:「すごい勢いで山から火が迫っているのに気が付いた時、左右からも火が迫り、崩れ落ちていた。選択の余地はない。防波堤まで走り、隠れていた」

 迫りくる火から逃れるため、約100人が海に飛び込んでいたとみられると沿岸警備隊が明らかにしました。

 海上で17人を救助し、今も捜索を続けているといいます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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