24年ぶり円安 日銀の判断は? 住宅市場では「金利上昇が不安」と先読みの動きも|TBS NEWS DIG

24年ぶり円安 日銀の判断は? 住宅市場では「金利上昇が不安」と先読みの動きも|TBS NEWS DIG

24年ぶり円安 日銀の判断は? 住宅市場では「金利上昇が不安」と先読みの動きも|TBS NEWS DIG

24年ぶりの円安が進む中、注目された日本銀行の金融政策決定会合。結局、きょうも円安への対応策は打たれず、懸念はさらに拡大しています。ただ、住宅市場では日銀の次の一手を先読みする動きも出始めています。

先週末の住宅展示場。夢のマイホームを手に入れようと明るい未来を思い描いているはずの来場者たちの心にはどうしても引っかかるものがありました。

来場者
「気がかりは金利。今、安いけど今後どんどん上がっていくことを考えると不安」
「これからの変動金利の上昇、その辺ちょっと不安」

日銀が低く押さえ込んできた住宅ローン金利がこの先、跳ね上がってしまうのではないか。近い将来の負担増加の可能性に心配が広がっているのです。金利が変わらない固定金利か、半年毎に見直される変動金利か、来場者たちの気持ちは揺れています。

「えーどっちが良いんだろう。インスタとかで見ると、変動の方がトータル良いんじゃないか。ざっくり見たんですけど、安全をとるなら固定なのかな」
「まだ知識が…」
「固定にした方がいいかなと思う。変動だと都度都度上がったら、結構な額になるので」
「お友達にも意見を聞いているが、変動よりも固定の方が圧倒的に多い」

りそな銀行では今年、新規で住宅ローンを契約した客のうち「35年固定型」を選んだ割合は1年前に比べて2倍以上に増えたということです。日銀が近く政策修正を迫られるのではないか。先読みする動きが始まっています。

こうした中、きのう、きょうと開かれた日本銀行の金融政策決定会合。注目は、1ドル=140円に迫る24年ぶりの円安水準に日銀が何らかの政策変更を打ち出すのかです。

日本銀行 黒田東彦総裁
「現状維持とすることを全員一致で決定しました」

日銀は、今回も政策変更をしませんでした。黒田総裁は急激に進む円安について…

日本銀行 黒田東彦総裁
「急速な円安の進行は先行きの不確実性を高め、企業による事業計画の策定を困難にするなど、経済にマイナスであり、望ましくない」

「急速な円安は望ましくない」としながらも政策変更に踏み切らない理由については…

日本銀行 黒田東彦総裁
「どこの中央銀行でも為替をターゲットにして、政策運営してるところはない。あくまで物価の安定を目標にしている」

このように述べて、円安阻止は日銀の役割ではなく、為替介入は政府の役割だという考えを改めて示しました。一方、金利の引き上げについては完全否定しました。

日本銀行 黒田東彦総裁
「金利を引き上げるつもりは全くない。金利を少し上げただけで、円安が止まるとは到底考えられない」

ただ、円安が一段と進めば、何の対応策も打たない日銀への風当たりが一段と厳しくなりそうです。

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