全国で15万人超感染 医療ひっ迫の地域も 行動制限は…(2022年7月20日)
20日、全国で確認された新型コロナウイルスの新たな感染者数は15万人を超えて過去最多を更新しています。このまま行動制限がない夏休みを迎えることができるのでしょうか。
第6波を超える大きな波が押し寄せています。
20日、東京都が新たに確認した新型コロナウイルスの感染者は2万401人に上りました。
過去4番目の多さです。
全国各地でも感染拡大が続いています。
大阪府・吉村洋文知事:「本日の大阪における新規感染者数は約2万2000人になります。過去最多の新規感染者になる。この傾向は今後も続くと思います」
神奈川県・黒岩祐治知事:「1万人を超える相当数の新規感染者の発生が見込まれている」
山梨県・長崎幸太郎知事:「本県が過去に経験したことのない爆発的な感染拡大とも言うべき状況に入っている」
このまま行動制限がない夏休みを迎えることができるのでしょうか。
後藤厚労大臣:「病床が逼迫(ひっぱく)するような事態が見込まれるようになってくれば、行動制限を含む実効性の高い強力な感染防止拡大措置を講じることとなる」
鍵を握るのは医療提供体制です。
東京都の病床使用率は今月に入って右肩上がり。
そこで確保病床をおよそ2000床増やしたのですが、20日、43.5%まで上がってきています。
都の関係者によると、通常医療に影響を出さないためにコロナ病床をこれ以上増やしたくないといいます。
発熱外来では逼迫が始まっています。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「この1カ月で患者数は10倍の急増になっています。これまでにない増え方ですし、実際私たちのクリニックでも受け入れられずに患者さんをお断りしている状況」
連休中、東京や千葉3つのクリニックでは一日400人の発熱患者が受診。
現場の医師らは、休む間もなく対応しているといいます。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「恐らく、これ以上患者さんが増えるとどこの医療機関でも受診ができない方とか検査ができない方とかが世の中に増えてしまうことが予想される」
人口当たりの感染者数が全国トップの沖縄県。病床使用率は70%を超えています。
沖縄県・玉城デニー知事:「今後、本格的な夏休みシーズンの到来により、さらなる人流の増加による感染拡大が懸念されることから行動抑制をはかる措置等も検討しなければならないのではないか」
19日の専門家会議では独自の制限が議題に挙がりました。
沖縄赤十字病院第一救急部長・佐々木秀章医師:「この連休中から行き先がない、希望する医療が受けられない状況になっている。破滅の入り口に入ってしまった状況。今はもっと強い…。イベントは2週間全面停止するくらいのもの(措置)を出して頂きたい」
夏の観光シーズンを前に沖縄が揺れています。
行動制限のない夏休みを迎えたい。
そんな思いからでしょうか。
名古屋市のクリニックでは3回目のワクチン接種を希望する人が急増しています。
1週間前と比べて1.5倍になったそうです。
特に目立つのが若い世代です。
ワクチン接種を受けた人:「感染者数が減っていたのもあって大丈夫かなというので打ってなかったんですけど、来週に実家に帰る予定があって、それで打っておこうかなと思って」
ひだまりこころクリニック・野村紀夫理事長:「若い方でも後遺症が続く。特にだるくて倦怠(けんたい)感が残る方が多く、3回目ワクチン、感染予防、重症化予防、後遺症を残さないためにも打った方がいいかなと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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