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【解説】ナゼ?中国が”アフリカ”を重要視する理由
中国の王毅外相は新年最初の訪問先としてアフリカ3か国を訪問。2017年には初めての海外基地をアフリカに建設した。なぜ、遠く離れたアフリカを重要視し、インフラ支援やワクチン提供で支援を続けるのか。中国の狙いとは…。
■32年続くアフリカ重視の伝統
整備された道路が張り巡らされた東アフリカのケニア。そして、エチオピアとジブチを結ぶ鉄道。これらは中国の支援で造られたものだ。中国はアフリカの国づくりに深く関わっているが、関与はインフラ面だけに留まらない。
王毅外相は1月4日から新年最初の外遊先として、ケニア、エリトリア、コモロの東アフリカの3か国を選んだ。年明け最初のアフリカ訪問は伝統になっていて今年で32年連続。ただ例年とは異なり、今年「アフリカの角」と呼ばれる地域に担当特使を任命した。
「アフリカの角」と呼ばれる地域は今回、王毅外相が訪問した地域だが、政情が不安定なソマリアや内戦状態にあるエチオピアなどが含まれる。紛争などの問題を解決し地域の安定に貢献するために特使を任命したということだが、これまで以上にアフリカへの関与を強めようとする姿勢がうかがえる。
■中国初の海外基地は?
その理由の1つ目は、「戦略的に重要」な場所とみているからだ。習近平国家主席の掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」で中国とヨーロッパを結ぶ海のルート上に位置している「アフリカの角」。2017年には、初めてとなる海外基地を「アフリカの角」のジブチに建設した。通過する船舶が多いこの地域は安全保障上、各国にとって重要な場所で海賊対策などの目的で日本やアメリカ、フランスも拠点を置いている。
基地の目的について中国の国防省は「平和維持および人道支援活動に使われる」と説明。しかし、欧米諸国は中国が、この基地を“「一帯一路」の拠点とし、軍事的影響力を拡大する狙いがあるのでは”と警戒を強める。
■「数」にものを言わせ…
2つ目の理由として国際会議などの場での存在感の強化があげられる。昨年6月、国連の人権理事会において中国の新疆ウイグル自治区、香港、チベットの人権状況を懸念する共同声明が発表された。
日本やアメリカなどの44か国は中国の人権状況に懸念を表明する一方、69か国がこの声明に反対、中国を擁護する側にまわった。中国はこの「数」を盾に、人権を口実に内政干渉するなと強く反発した。
ここで注目すべきが、アフリカ。中国を擁護したアフリカ諸国は、34か国と、今回の票数の半分を占める。国際世論を味方につける“多数派工作”においてこのアフリカ票が重みをもつということを中国は重要視しているのだ。
■ワクチン外交でも攻勢
支援はインフラだけに留まらない。新型コロナウイルスの感染が広がる中、アフリカのワクチン接種率は極めて低く、接種10パーセントを達成できた国は全体の半分にも満たない状況。欧米諸国のような経済力がないためワクチンを手に入れることが難しく、中国の援助に頼らざるをえないのが実情だ。
こうした状況の中、中国は去年11月の時点で2億回分のワクチンをアフリカ諸国に対し供給してきたが、新たに10億回分追加提供し医療従事者など1500人も派遣すると発表。アフリカ諸国を支援する積極的なワクチン外交を展開している。
中国にとって外交上の最重要課題は、アメリカにどうむきあっていくか。バイデン政権が圧力を強める中で中国としてはこうした“アフリカの声”などを巧みに使って“世界の多数派”は自分たちだと反論していく、狙いがあるとみられる。(2022年1月19日放送)
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