安倍元総理の国葬 9月27日で調整 保守層へ配慮?岸田総理 決断のワケ(2022年7月20日)

安倍元総理の国葬 9月27日で調整 保守層へ配慮?岸田総理 決断のワケ(2022年7月20日)

安倍元総理の国葬 9月27日で調整 保守層へ配慮?岸田総理 決断のワケ(2022年7月20日)

 安倍元総理大臣の国葬について政府が、9月27日に行う方向で最終調整していることが分かりました。こうしたなか、茂木幹事長のある発言が波紋を広げています。

 安倍元総理が凶弾に倒れて、2週間近く。その国葬を巡り、一部の野党が反対するなか、自民党の茂木幹事長の反論が波紋を広げています。

 自民党・茂木敏充幹事長:「国民の皆さんから国葬にすることについて、いかがなものかとこういう指摘がある。またそういう声が起こっている。そのように私は認識しておりません。(野党の主張は)国民の声、認識とはかなりずれているんじゃないかなと」

 国葬について、国民は反対していないというのです。

 共産党・小池晃書記局長:「はっきり言って茂木幹事長の認識こそずれているというふうに私は思う」

 社民党・福島みずほ党首:「反対する人が多いなかでの国葬のごり押しは、やめた方がいい」

 20日、立憲民主党は国葬についてなどを議論するために、夏休みを返上して、8月末まで国会を開くよう自民党に求めました。

 立憲民主党・馬淵澄夫国対委員長:「経緯と並びに予算については、立法府国会で説明すべき」
 
 総理経験者の国葬は、戦後1967年の吉田茂氏以来、2例目で費用はすべて国費で負担します。

 中央大学文学部・宮間純一教授:「(Q.吉田氏の国葬の費用は)約1800万円くらいが国費として支出されている。現在の貨幣価格で考えると、今だと4倍くらいになるそうなので、1800万円に4倍してみるとだいたいの数字(7200万円)がでる」

 ちなみに、国葬ではありませんが、おととし、中曽根元総理の内閣と自民党による、合同葬儀の費用はおよそ2億円。その半分のおよそ1億円は国費でした。では、今回の費用はいくらくらいなのでしょうか。

 政治ジャーナリスト・田崎史郎氏:「僕も取材したけど分からなかった」「(Q.中曽根氏の時よりも費用はかかる?)(費用はもっと)かかるに決まっている」

 岸田総理大臣は、国葬にする理由を、憲政史上最長の政権だったことや、国内外の評価が高いことなどを挙げています。

 政治ジャーナリスト・田崎史郎氏:「それは表向きの理由で、もう一つ総理として言えないことは、保守層に配慮したということなんです。安倍さんは自民党の中で保守派の代表格だったわけです。安倍さんがいなくなったことによって、岸田さんが保守層対策に乗り出さなければならなくなった。保守層を取り込むということなんです」

 政府関係者によりますと、安倍元総理の国葬は、9月27日、日本武道館で行われる方向で最終調整しているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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