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走行中に突然土砂が流れ込み…九州に“線状降水帯”災害級大雨に警戒(2022年7月19日)
18日夜から19日の明け方にかけて、九州北部で線状降水帯が発生し、広い範囲で大雨となりました。
福岡県久留米市では、一部で道路が冠水しました。市内で、水菜のハウス栽培を行っている農家。排水能力を超えるほどの大雨だったため、ハウス内は水浸しになりました。収穫まで、あと2週間でした。被害額は約50万円です。
水菜を栽培する農家:「もうだめです。どうしても水がたまってしまうと、悪くなってしまう。やり直すしかない。これがだめになると仕事もできなくなって。収入も、この分が全部ゼロになる」
大分県中津市の観光地・耶馬渓にある温泉旅館。そばを流れる川が増水し、最大で1メートルほどの高さまで浸水しました。
耶馬溪温泉『鹿鳴館』相良修一朗さん:「(川の水位が)3、4メートル上がることは普通にあるけど、何時間も強い雨が降っていると、床上(浸水)は覚悟ですね」
この旅館は、これまでに数回、同様の被害にあっています。
耶馬溪温泉『鹿鳴館』相良修一朗さん:「ある程度は予想していたけど、雨の時間が長かったから、どうしようもない。元に戻したり、泥を出したりになるけど、すぐは気持ちが萎えます」
山口県萩市では、24時間雨量が215.5ミリに達し、7月の観測史上最大となりました。山陽小野田市の厚狭地区では、一時、警戒レベルで最も高い『緊急安全確保』が出されました。浸水被害にあった住民は、こう話します。
浸水被害にあった井上富美子さん(78):「消防の人に何回も声かけてもらって、うるさいなあくらいしか思ってなかった。(玄関)開けてみたら、水がすごいでしょう。大変と思って大慌て。午前2時半過ぎていた」
起きたときには、床上、数十センチまで、水が流れ込んでいました。真っ暗な中、避難し、市役所で一晩、過ごしました。
雨雲は東に移動し、京都市でも大雨となりました。京都では、1時間に88.0ミリの猛烈な雨を観測。これだけの雨が降るのは、42年ぶりのことです。左京区では、川が増水し、住宅街に流れ込みました。
左京区から滋賀県大津市へと抜ける山越えの道では、土砂崩れが発生しました。
土砂崩れに巻き込まれた運転手:「行けると思って行った。途中で止まってそこからもう動かない。誰か呼ぼうにも携帯もつながらないし。親切な人がスコップ持ってきてくれて。もうみんなスコップで。ダメだったので警察とかを呼んだ」
夜になり、九州では、再び雨が降ってきました。鹿児島薩摩川内市に住む久永さんの自宅は、2日前に土砂崩れが起きていて、今後の雨を心配しています。
久永三郎さん(77):「山全体の水が、全部こっちに集中して、この家に流れてくるのではと心配して、ブルーシートをかけた状態。あまり降るようでしたら、避難しないといけないなと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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