“被災地”九州で発生相次ぐ線状降水帯 自治体「怖さに悩まされる」(2022年7月19日)
全国各地で大雨となり、現在も京都や愛知などに避難指示が発表されています。特に、線状降水帯の発生が相次いだ九州では、依然として災害が発生する危険度が高い状態が続いています。
列島に災害の危険が、時間を追うごとに高まっています。
列島は不安を抱え、夜を迎えます。
18日夜から続いた大雨。九州では午前中、線状降水帯が相次いで発生しました。
各地で被害も発生しています。
24時間で196.5ミリの雨を記録した山口県下関市。道路も陥没しました。
住民:「きのうの晩は恐ろしかったよ。家がつぶれるんじゃないかと」
午後になり、雨雲は東へと向かいました。数メートル先の視界が奪われるほどの雨。記録的短時間大雨情報が出た京都です。
普段は穏やかに流れる鴨川も、濁流が押し寄せ、表情を一変させていました。
京都大学にある生協の店内。くるぶしを超える水が入り込みました。
避難指示が出た京都市内。至る所が水浸しになりました。
ワイパーをかき消すほどの雨が降ったのは名古屋です。人々は大きな水たまりを飛び越えていきます。
被災地は、雨への警戒が高まっています。熊本県人吉市です。2年前、市内を流れる球磨川が氾濫。67人が亡くなる甚大な被害をもたらしました。あれから2年、ようやく復旧した矢先の雨です。
人吉市にある鰻店。浸水により1億円以上の被害を受けました。当時、片付けに追われる一家の姿が映し出されていました。
上村うなぎ屋・上村恵子さん:「もうすごく急流みたいに速くて、身動きできなくて、2階に避難してたんですよ。(店は)もうめちゃくちゃです」
待合室に改装するなど、去年夏、1年かけ店の再開にこぎつけました。
上村うなぎ屋・上村恵子さん「『もうダメばい』と息子と言ってたんですけど。なんとかここまで、奇跡です。奇跡というより他ないですね」
今回の雨に、不安を抱えたまま夜を迎えます。
上村うなぎ屋・上村恵子さん:「おととしのようにいっぺんに来たら何もできないです、対策が。2階に寝ようかなと言ったりして。ちょっと大降りの時は心配しますね」
行政も対応に追われています。鹿児島県薩摩川内市です。ここも大雨に悩まされてきた場所です。
去年おととしと2年続けて川が氾濫。大きな被害を受けました。
市内の畳店:「(去年水は)ここまで入りました。畳や商品が濡れた。ちょっと心配」
排水用ポンプなどを準備。行政も対策を練りに練っています。
薩摩川内市・市民安全部、上戸理志部長:「線状降水帯の怖さはどこの自治体も悩まされている。早め早めで対応する意識は高まっている」
この後、発達して移動する見通しの雨雲。関東も油断は禁物です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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