「降り方が異常」災害級大雨 西日本中心に警戒…九州北部・山口で“線状降水帯”(2022年7月19日)

「降り方が異常」災害級大雨 西日本中心に警戒…九州北部・山口で“線状降水帯”(2022年7月19日)

「降り方が異常」災害級大雨 西日本中心に警戒…九州北部・山口で“線状降水帯”(2022年7月19日)

 18日深夜から19日朝にかけて、福岡、佐賀、山口、大分で「線状降水帯」が発生しました。災害級の大雨になる恐れがあります。

■災害級大雨「降り方が異常」

 福岡県の久留米市では、たたき付けるような雨が降り続けます。排水溝にも、勢いよく雨水が吸い込まれてきます。

 行く手の道路が冠水し、立ち往生する自転車もあります。

 福岡県南筑後県土整備事務所・担当者:「ザーザー降っていました。毎年、雨の降り方が異常。線状降水帯が、当たり前のようになった。線状降水帯が、川の上流にとどまるようであれば、水位の心配がある」

 佐賀県の武雄市では、日付が変わる前あたりから、強い雨が降り始め、午前2時半ごろも線状降水帯が掛かっているということで、強い雨が降っています。地面に目をやりますと、たたき付けるように雨が降っているのが確認できます。

 雷を伴い、雨脚の強まってきた大分県日田市。19日午前3時すぎ、まだ暗いなか、続々と市民が避難を行っています。

 夜になり、九州北部から中国地方で、局地的に雨が強まりました。

 19日未明にかけ、福岡県、佐賀県、大分県、そして山口県で、線状降水帯が確認されたと、気象庁が発表しました。

 「命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険が急激に高まっている」として、警戒を呼び掛けています。

 気象庁の会見:「黄海から日本海に進む低気圧や前線に向かい、暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本では20日にかけて九州を中心に大雨になる見込み」

■「台風のよう」南北が分断

 19日は、広く九州から中国地方で、線状降水帯が発生する可能性が高くなっています。

 18日昼間は、長崎県の対馬でも、線状降水帯が発生しました。

 トンネルに続く道路は、一面が冠水し、センターラインも確認できません。

 撮影者:「無理に帰って、事故に遭ってもいけないので。土砂災害とか、暗くなってきたりもあって。大事をとって、泊まることにした」

 川から住宅地に流れ込む濁流。川からあふれた水が、道路の上をすさまじい勢いで流れていきます。

 対馬市北部にある佐護川の様子です。この大雨で、18日午後2時すぎに氾濫危険水位の4メートルを超えました。

 その後も、川の水位は上がり続け、午後3時すぎには、画面左にある川沿いの道路が冠水しました。

 対馬里山繋営塾・藤川あもさん:「対馬は山が多い場所なので、これだけ雨が降ると、土砂崩れが心配。山沿いに家がたくさん建っているところもあるので。3年前の台風で、実際に土砂崩れがあって、道路が分断されたこともあった。同様のことが起こらないか不安」

 国道を含む数カ所が通行止めとなり、一時、対馬は南北で分断されたような状態になりました。

 対馬観光物産協会・上野雄貴さん:「梅雨時の雨とは違って、台風みたいな豪雨でした。通行止めで、目的地にいけない。国道が対馬は一本しかないので、南北が分断されている状態で、行き来できない」

 土砂災害の危険が高まったため、一時、市内全域に避難指示が出されました。

 対馬市役所・担当者:「引き続き、雨が強くなるようであれば、防災無線などを通じて、避難を促す。夜になると、非常に危険な所もあるので、現状の避難体制の維持を努めたい」

■飛行機“欠航”で足止め

 18日は、3連休の最終日。観光客にも影響が出ました。

 対馬に観光できた人:「本当は福岡行きの最終便に乗る予定だった。欠航になりそうかなと思って、なるべく早い便でと思ったら、それも欠航になっちゃった」

 福岡経由で羽田に戻る予定だった男性。18日午後3時の福岡便がキャンセルになり、結局、18日は対馬に足止めとなりました。

 観光客:「きのう、おとといは、ものすごい天気が良かったので。ここまで強い雨は、予想していなかった。午後2時すぎに大雨になってきて、これはまずいなという感じだった」

(「グッド!モーニング」2022年7月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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