ビールに復権の兆し 宅飲み&プチ贅沢需要
発泡酒や第三のビールに押され、近頃、売り上げが落ち込んでいたビール。ただ、今年は各社、販売に力を入れることを明らかにしました。その訳は・・・。
大手飲料各社は6日、一斉に今年の販売戦略を発表しました。強化のポイントにそろってあげたのがビールです。その背景が・・・
買い物客
「せっかく飲むなら普通のビールがよいので、ビールを頼んでいる」
コロナ禍で高まる宅飲み需要とプチ贅沢需要です。さらに、2026年に向けて酒税が段階的に値下がりするのも追い風となっています。
PB FARM 清野恒樹 社長
「外食や居酒屋で飲まない分、家で飲むことが習慣化されてきたのかなと」
では、各社、どんな強化策を発表したのでしょうか・・・。アサヒは主力のスーパードライの味をリニューアル。味の変更は発売から36年目にして初めてのことです。
記者
「すごく飲み応えを感じました。ごくごくいっちゃいました」
アサヒビール 塩澤賢一 社長
「自ら変化を起こすには勇気がいる。勇気と自信を持ってスーパードライ初のフルリニューアルに踏み出すことを決意をした」
キリンビールは家庭用の生ビールサービスを強化。ヤッホーブルーイングのクラフトビールをラインナップに加えます。
キリンビール 堀口英樹 社長
「高付加価値の商品が大変人気。こういった世界をより多くのお客様に楽しんでもらいたい」
サッポロは黒ラベルをリニューアル。バランスの取れた味わいに磨きをかけます。
ビール&RTD事業部 武内亮人 部長
「最適な原料配合の見直しというところに取り組み、生のうまさというものをより一層進化させていく」
また、コロナ禍でビール選びにある傾向が・・・
買い物客
「糖質オフやプリン体ゼロ、それを買っている」
そう、健康志向です。各社、発泡酒に多かった糖質オフをビールでも発売。サントリーは家庭用だけでなく、飲食店向けにも糖質ゼロのビールを出荷することを決めました。
サントリービール 西田英一郎 社長
「本格ビールのうまい糖質ゼロを料飲店でも飲みたいという、お客様のご期待にお応えし、心置きなくビールを楽しんでもらうべく新発売する」
第三のビールや酎ハイなど安売りを競っていては市場は縮小するばかり。各社、ビールの復権を狙います。(06日16:25)
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