児童が顔面骨折も救急車呼ばず…保護者が通報 小学校の判断は 愛知(2022年7月7日)

児童が顔面骨折も救急車呼ばず…保護者が通報 小学校の判断は 愛知(2022年7月7日)

児童が顔面骨折も救急車呼ばず…保護者が通報 小学校の判断は 愛知(2022年7月7日)

 愛知県の小学校で、顔面を骨折した男子児童に学校側が救急車を呼んでいなかったことが分かりました。この問題を受け、7日午後、教育委員会が会見しました。

 名古屋市の小学生が大けがをしていたのにも関わらず、学校側がすぐに救急車を呼ばなかった問題。

 名古屋市教育委員会:「ご心配をお掛けしたことをおわび申し上げます」

 ことの発端は5日午後。5年生の男子児童が友達をおぶって遊んでいたところ、バランスを崩し、顔を強く打ちました。

 児童はすぐさま保健室を訪れたといいますが…。

 名古屋市教育委員会:「保健室で嘔吐(おうと)していること、本人が痛みや物が二重に見えるなどの症状を訴えていること」

 嘔吐に物が二重に見える症状。傍目にみても、事態の重さがうかがえます。

 児童と接していた養護教諭の判断は、保護者の到着を待つというものでした。

 名古屋市教育委員会:「迎えに来た保護者が病院に連れて行こうとする際に、当該児童が痛みと気持ち悪さを訴えたため、保護者が自ら119番通報しました」

 児童は、顔の骨を折る大けがだったことが判明。

 一体、なぜすぐに救急車を呼ばなかったのか。その対応が問題となっています。

 学校側の言い分は…。

 名古屋市教育委員会:「保健室での本人の観察や問診の中で嘔吐はしております。しかし、患部に腫れや変色が見られなかったことや、眼球が動いていた。その様子から、病院に学校から連れていくのではなく、保護者に来て頂いて、一緒に様子を見てもらうという判断をした」

 しかし、教育委員会によると、学校側は頭部のけがにはより慎重な判断が必要だと日頃から認識していたはずだと指摘します。

 名古屋市教育委員会:「頭を強く打った場合の内部的なダメージは外見から判断できないので、大事を取るというのが一般的な解釈」「(Q.手引きには書いていないが、それが教師の認識?)常識だと思います」

 児童は顔面骨折で全治3カ月。7日現在も入院しているといいます。

 名古屋市教育委員会は、改めて事故が発生した場合の態勢を学校で確認するよう指示するとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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