「全国旅行支援」にも影響?東京8000人超…新型コロナ“第7波”か(2022年7月6日)

「全国旅行支援」にも影響?東京8000人超…新型コロナ“第7波”か(2022年7月6日)

「全国旅行支援」にも影響?東京8000人超…新型コロナ“第7波”か(2022年7月6日)

新型コロナの感染者が再び急拡大しています。6日に発表された東京都の感染者数は8341人。5日に続き、1週間前の2倍以上に増えています。全国でも感染者数は4万5000人を超えています。

東京都・小池百合子知事:「日々まさに感染症の広がりの速さを示しているかと思います。一方で医療提供体制や検査体制などを整えております。先手先手で行って、亡くなる方をいかに抑えるか」

医療現場では態勢の変更を迫られていました。感染状況が落ち着いた3週間前、東京都からの要請でベッドを30床から8床に減らしたばかりでした。

空いたベッドはコロナ以外の救急患者などに充てていたのですが、患者の急増で6日新たに6床、増やさざる得ない状況になりました。

順天堂医院入院チーム・市川昌子医師:「年齢層でいうと60代がメインで、若い方の場合は妊婦さんが何名かいる。これまでのオミクロンの最初の波(第6波)のことを考えると、患者数が増えると、そのなかに重症も入ってくるので、そうすると重症病床も埋まり始めるのかなと」

ただ、次の“波”への備えは、すでに整っています。

順天堂医院コロナ病棟・千葉聖子看護師長:「2年間繰り返しているので、改まって緊張するっていうよりは、またこういう時期が来たのだな。東京都がどういうことを示してくるのか、病院側がどういうことを示してくるのか。ある程度、予測して態勢はつくっていかないといけないので、より敏感に情報を得ないといけない」

厚労省が全国の自治体に宛てた通知では、病床や検査体制の確保などを進めるよう求めています。

神奈川県医療危機対策本部室・山田佳乃課長:「(Q.そちらが厚労省から来た通知ですか?)そうです。7月5日付の事務連絡。感染が拡大して来る時にこういう通知は出てきます。第6波の時にオミクロン株を踏まえた保健医療体制をしてきているので(オミクロン対策を)しっかりやっていく。これに尽きる」

神奈川の感染者は3038人と、先週水曜日と比べて2倍以上に増えています。

神奈川県医療危機対策本部室・山田佳乃課長:「例えば本県は、自主療養なども進めてきています。ある程度、効率的な保健所の体制が取れていると考えています。医療機関ともフェーズに応じた確保病床数を協定を結んでやってきました。必要な病床はきちっと確保する。だけども、過剰な反応はしないことをこれからもやっていくのかなと」

全国では6日、クラスターが相次いでいる島根の隣、鳥取で215人と過去最多に。沖縄は2日連続で2000人を超えました。大阪の感染者は4621人。こちらも先週水曜日から2倍以上に増えています。

大阪府の吉村知事は、2年前の第3波、そして去年の第5波も夏に起きたことを挙げて、こう述べました。

大阪府・吉村洋文知事:「やはり夏に増えやすい傾向にある。今年も夏休みに入って、人の動きも活発になる。今『BA.4』『BA.5』亜系統の株もある。今の増え方を見ると、警戒が必要だと思っています」

この夏は、GoToトラベルや県民割に代わる新たな支援策『全国旅行支援』に期待していた人も多いはず。政府は、今月前半にも始めるとしていましたが、その後、何の発表もありません。

6日に政府関係者を取材すると「開始できるかどうかは、参議院選挙の後に判断する方向で検討」しているといいます。

観光業界は、がっかりしているかと思ったら、意外にも多くの予約が入っているということです。

味と湯の宿ニューとみよし・富岡篤美社長:「今、実は予約がピークで、もう8月の予約がとても多く入ってきている。お盆に関してはもういっぱい。コロナ前にほぼ近付いている」

今は支援策の開始時期よりも、感染の急拡大によるキャンセルを心配しています。

味と湯の宿ニューとみよし・富岡篤美社長:「一日50件、100件のキャンセルは何度も経験しましたので、繁忙期に緊急事態が一番怖いことなので、それだけは何とか避けてほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事