「路線価」に“明暗” 観光地・浅草は上昇も“ミナミ”は大幅下落…なぜ?|TBS NEWS DIG

「路線価」に“明暗” 観光地・浅草は上昇も“ミナミ”は大幅下落…なぜ?|TBS NEWS DIG

「路線価」に“明暗” 観光地・浅草は上昇も“ミナミ”は大幅下落…なぜ?|TBS NEWS DIG

相続税などの算定をする際に、土地の評価額の基準となる今年の「路線価」が発表されました。全国平均はコロナ禍以来2年ぶりに上昇しましたが、同じ観光地でもインバウンド=外国人観光客への依存度で明暗が分かれています。

国税庁がきょう発表した「路線価」。土地の評価額の基準を決める指標ですが、全国で一番高いのは・・・。

記者
「銀座鳩居堂前の路線価はハガキ1枚分でおよそ62万円です」

東京・銀座の鳩居堂前は37年連続で全国1位になりました。1平方メートルでなんと4224万円となっています。

全国の平均はコロナ禍以来、2年ぶりに上昇しています。

去年と比べて1.1%上昇した東京・浅草。きのうも多くの人で賑わっていました。

観光客
「綺麗な着物を着る機会は浅草まで来ないとないどうしても着物を着たくてきました」

ちょうど一年前の浅草。新型コロナの影響で客足に大きな影響をうけ、人通りもまばらでした。しかし、感染者数が減少傾向となったことから、日本人観光客の姿が戻ってきたといいます。

観光人力車を運営する「時代屋」 藤原英則社長
「わざわざ遠くに行かなくても、近場にすぐ足元にある観光地。そういったところが観光客が戻ってきてくれてる」

しかし、同じ都市部でも路線価の下落が続いている場所もあります。▼東京・上野は-2.5%。▼大阪・ミナミに至っては-10.6%と2年連続で国内で最も大きな下落となりました。

一見して、人通りは戻ってきているようにみえますが、浅草とミナミでなぜ明暗がわかれたのでしょうか。

都市未来総合研究所 平山重雄さん
「インバウンドでかつて良かったところがまだ地価としては下がり基調」

浅草と大阪・ミナミはどちらも繁華街ですが、国税庁などは「ミナミの方がより外国人観光客への依存度が高い」と分析しています。

コロナ禍以前に、インバウンドの取り込みで地価が大きく上昇していたこともあり、訪日外国人の制限が続いていることが地価の下落につながったとみられます。

都市未来総合研究所 平山重雄さん
「日本人の方々が浅草を訪れる、買い物をする。周辺で飲食すると国内需要の効果がその差に出てきている」

景気の影響を如実に受ける土地の評価額。今後はどこまで回復するのでしょうか。

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