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熱中症もコロナも急増…どちらも似た症状 見分けるポイントは?(2022年7月1日)
異例の早さで梅雨が明けて猛烈な暑さが続くなか、新型コロナの感染者数も増加に転じ、医療現場は新たな課題に直面しています。
名古屋市内の住宅地に止められた救急車。聞こえるのは車内の音声です。隊員が病院を探しています。
救急隊員:「お願いしたいのは87歳の女性で、主訴はめまい・嘔吐(おうと)・下痢です。発症は8時ごろ」
この女性を病院に搬送すると、再び救急要請…。
救急隊員:「42歳の男性の方。頭痛と倦怠(けんたい)感ですね。歩くことが難しい感じです」
名古屋市消防局・熊本和尋さん:「高齢の方ですと元々の持病もあるので、あらゆる病気を想定して問診しながら絞っていく」
救急車の出動件数は、東京都内でも急増しています。
1日も、朝からぐんぐんと気温が上昇した東京…。
昼を待たずに猛暑日となる所が続出し、最高気温は都心で37.0℃、青梅37.3℃、八王子37.4℃、府中37.1℃、そして練馬で38.2℃を記録しました。
都内では、先月30日の一日だけで297人が熱中症で搬送されました。過去最多です。
今月1日も、119人が運ばれています。
瑞穂町の火災現場では、消火活動をしていた40代の消防団員が、熱中症で病院に搬送されました。
そんななか、増加に転じているのがコロナの感染者です。
現場の医師を悩ませているのは…。
浜松医療センター・加藤俊哉救命救急センター長:「どちらも体温が高くなり、全身倦怠感、食欲不振といった症状があるので(熱中症とコロナは)やはり、なかなか見分けが難しい」
どちらも体温が上昇し、どちらも倦怠感や筋肉痛があり、どちらも食欲不振になる…。熱中症とコロナに共通する症状です。
症状だけで区別することは、医師にも難しいといいます。
浜松医療センター救命救急センター長・加藤俊哉さん:「初期対応の段階では、なかなか判断が難しい症例はある」
見分けるポイントは、あるのでしょうか。
浜松医療センター救命救急センター長・加藤俊哉さん:「せきやたんなど気道症状があれば、よりコロナを考える。もちろん画像検査、レントゲン、CTなど色々行って総合的に判断していく。最終的に疑わしければ抗原/PCR検査を漏らさず行うということに尽きる」
一方の熱中症…。
東京23区内では、1日までに17人が命を落としています。
練馬区光が丘の救急病院では、1日(午後3時現在)だけで5人が熱中症とみられる症状で搬送されてきました。
練馬光が丘病院救急課・井上哲也医師:「明らかに増えていて、この3日間で患者さん12名が熱中症で来ています。高齢の方は自律神経が非常に弱っているので、暑さを感じにくいとか寒さを感じにくいとかがありますので、同居のご家族さん、ケアしている方がこまめに声を掛けてあげることが大事」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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