【独自】運航会社 数年前に「全員解雇」・・・船長自ら“ブラック企業” 知床観光船事故(2022年4月25日)

【独自】運航会社 数年前に「全員解雇」・・・船長自ら“ブラック企業” 知床観光船事故(2022年4月25日)

【独自】運航会社 数年前に「全員解雇」・・・船長自ら“ブラック企業” 知床観光船事故(2022年4月25日)

 北海道・知床の観光船の乗客らが行方不明になっている事故で、新たに子ども1人が意識不明の状態で見つかりました。

 番組の取材で、運航会社は数年前に従業員を一斉に解雇し、事故を頻繁に起こすようになった実態が浮かび上がってきました。

■数年前に・・・ベテラン“解雇”

 捜索に参加した釣り船の船長 :「俺らみたいな船頭だったら、途中で引き返したり、はなから(出港を)やめるとか、そういうふうにすると思う。経験の浅さでは、ないかな」

 なぜ、こうした悲劇が起きてしまったのでしょうか?番組の取材で、観光船の運航会社では、事故の数年前に“ある異変”が起きていたことが分かりました。

 運航会社を知る人物:「一流のベテランばっかり4、5人いた。責任者ばかり4、5人いた。それを(社長が)全員解雇した」

 運航会社を知る人物によりますと、2、3年前に社長が代わり、そのタイミングで従業員を一斉に解雇したというのです。

 運航会社を知る人物:「(Q.船の会社とは、そういうもの?)ありえないでしょ。経験者は残し、何人か解雇して、補強するというのが普通。全員解雇してということは、会社が困るとかかかわらず、安く使いたかったということ。この事故は、あるべくしてあったよ」

 海上保安庁の関係者も、次のように話します。

 海上保安庁関係者:「昔は、地元の名士みたいな人が社長だった。しかし“地方特有の感じ”でダメになった。今は、『普通じゃない会社』『船員をコロコロ代える会社』。近年、頻繁に事故が起こるようになった」

 事故を起こした「KAZU1」は、去年5月に海上の浮遊物と衝突し、乗客3人が軽傷を負う事故を起こしました。その翌月には、今回と同じ豊田徳幸船長(54)が座礁事故を起こしています。

 その豊田船長は先月、フェイスブックに「ブラック企業で右往左往です」と投稿していました。

■1週間早く営業・・・初日に事故

 事故を起こした運航会社のツアーは、どのようなものだったのでしょうか?

 「KAZU1」が運航していたのは、船の上からヒグマなどの野生動物や、高さおよそ30メートルの「カシュニの滝」を間近で見られるコースです。

 ホームページでは、「ヒグマに出会える確率94%」と紹介されている人気のコースでした。

 去年8月、「KAZU1」に乗船した人は、次のように話します。

 去年8月に「KAZU1」に乗った人:「岩場なので、大きな船だと近づけないところを、小さな船だと、近付けることができるのをメリットと言っていた」

 斜里町観光協会のホームページによりますと、同じルートを運航する会社は全部で5社あり、他の4社はゴールデンウィークが始まる今週末から運航を始める予定でした。

 しかし、事故を起こした会社だけは、およそ1週間早く、23日から営業を開始し、事故を起こしたのは、その最初の便でした。

 別の運航会社の乗組員:「(Q.横並びで、この日からなど取り決めは?)それは一応、打ち合わせしてある。他の各社の船は、まだ動く予定ではなかった。だから、1社でもって出た」「(Q.どういう判断?)船長の判断でしょう」

 さらに、こんな話もあります。

 別の運航会社の乗組員:「去年、2回くらい座礁事故を起こしている。船の前側のほうが割れていた。誰が見ても分かる。去年から直してないから。それが原因か、分からないが、船はそういう状態だった」

 船体の亀裂は15センチほどで、時々、水が流れ出ていたといいます。今年2月に撮影された「KAZU1」の写真を見ると、亀裂のような傷が確認できます。

 これが浸水の原因となったのでしょうか?専門家は、次のように話します。

 東海大学・山田吉彦教授:「(損傷が)ひどければ、(検査は)通らないので。それが影響したとは考えにくい。あの場所に亀裂が入って、エンジンが停止するとは考えづらいので。その傷(が原因)よりも、エンジンが停止して流された(と考えられる)」

 海上保安庁関係者も、「KAZU1」は21日に安全点検をクリアしていると話しています。

 第1管区海上保安本部は、豊田船長に対し、業務上過失往来危険と業務上過失致死容疑を視野に捜査を進めています。

(「グッド!モーニング」2022年4月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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