コロナを逆手に ハワイが目指す“持続可能な観光地”【現場から、】
シリーズ「現場から、」。新型コロナで観光客が激減したアメリカ・ハワイ。地元経済には深刻なダメージですが、その一方で観光を「持続可能」にするにはどうしたらいいかを見つめ直す貴重な機会になっています。
去年11月から再び観光客の受け入れを始めたハワイ。取材した11月下旬には徐々に観光客が戻っていました。しかし、オミクロン株の市中感染も確認され、年末には新規感染者が過去最多を更新。日本から気軽に訪問できるのはもう少し先になりそうですが、いま、経済の柱・観光業にある変化が・・・
記者
「こちらはシュノーケリングスポットとして観光客によく知られている場所なんですが、コロナを機に観光のあり方も見直されています」
ワイキキビーチから車で20分ほどの距離にあるハナウマベイ。新型コロナの感染拡大をうけ、おととし3月から9か月ほど閉鎖されていました。目の前にはたくさんの魚の群れが・・・、実は閉鎖中に水の透明度がおよそ40%改善。魚の数も増え、サイズも大きくなったそうです。
ホノルル市担当者
「パンデミックは私たちが環境に与える影響を気付かせました。一般に開放しながら、将来の世代のために保護するバランスをとらなければなりません」
観光資源である「美しい自然」をずっと楽しんでもらいたい。ホノルル市は一日最大4000人いた入場者を1500人に限定し、観光客の入場料を3倍以上に引き上げました。収入は水質保全の調査などに使われます。
観光客
「水と魚にとって良いことですね」
「入場料25ドルの価値はあります。必要なら2倍の額でも払います」
ダイヤモンドヘッドもおととし、観光客の入場料を値上げしました。コロナ前までハワイの観光客は年々増加し、3年前に1000万人を突破しましたが、観光に対する住民の満足度は交通渋滞や観光客のマナーの問題などを背景に大きく低下していました。コロナは地域経済に深刻なダメージをもたらした一方、「持続可能な観光」への転換を後押しさせたとも言えるのです。
州政府は観光客に自然をより深く体験してもらいながら生態系を守るため、固有植物の植樹や海岸のごみ拾いなどに参加する新たなプログラムも検討しています。
ハワイ州政府担当者
「観光のディレクション(方向性)の変換は地元の方も期待していますし、経済のバランス・問題点はたくさんありますが、解決するケーススタディとして事例になれたらと思います」
コロナで改めて認識された「地域の宝」を守る。ハワイは、観光の“質”や“量”をコントロールしようと動き始めています。(05日10:40)
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