災害級の暑さ 品質の安定図れず…“トマト廃棄”農家がくだした苦渋の決断(2022年6月29日)
野菜も悲鳴を上げるほどの暑さです。東京都心では5日連続となる猛暑日を観測するなど、各地で暑さのピークを迎えています。29日、40度を記録した群馬県伊勢崎市では、農家が廃棄を決断せざるを得ない「切実な事情」を抱えていました。
暑さのピークを迎えた列島。災害級の事態です。
災害級の暑さ。ビニールハウスで戦う人もいます。
たわわに実ったミニトマト。40度を超えるビニールハウス内は、まさに酷暑でした。
災害級の暑さは29日午前中からです。
10代学生:「今週まじできついなって」
60代女性:「もう倒れそう。死ぬんじゃないのくらい」
気温37.5度と6月1位の記録を更新した名古屋。様々な知恵を凝らし、この暑さを乗り切っています。
10代学生:「タオルめっちゃ持ってきてる」
50代営業職:「(外回りする時)早めに移動して客と会う前に汗を引かせてから会わないと。客も不快な思いする」
梅雨明けが発表された東北南部。6月での梅雨明けは、統計史上初めてです。
帽子や日傘・手袋と完全防備で乗り切っています。
差し入れにも気を使います。
対策が必要なのは、人間だけではありません。
鈴木牧場・鈴木篤さん:「節電対策で電気代半分しかくわない扇風機に変えたが、今は見ての通り全開です」
乳牛です。牛が夏バテしてしまうと、乳量が減ってしまうため扇風機をフル稼働させていました。
鈴木牧場・鈴木篤さん:「長い暑さは牛の体力を奪うから、秋口になっても乳量が戻らない。今度は牛乳が足らなくなるのでは」
29日、35.4度を記録した東京都心。5日連続猛暑日となり、6月の連続記録を更新しました。新たに熱中症で2人が死亡していたことも分かりました。
無理のない範囲での節電は、引き続き呼び掛けられています。
経済産業省の会見:「きのうとの違いではあらゆる対策を盛り込んでも、夕方の時間帯はかなり数字的に厳しい状況にある。必要に応じ、警報という形で当日段階で出す可能性がある」
29日は午後8時まで続く節電要請。コンビニ各社も、節電対応にあの手この手です。
消灯はもちろん、調理はまとめて行い調理器具を節電します。
その節電も追い付けないほど、午後になり気温は上がり続けます。
気温40度を超えた伊勢崎市。29日、全国一の暑さとなりました。
40代女性:「日傘なしでは外に出られない」
大学生(10代):「寝る時とかも保冷剤とか体中に貼りまくる。外出時は日傘毎日持ってます。もう嫌です。言葉にならないくらい嫌」
栃木県佐野市内にある病院。熱中症が疑われる搬送が相次ぎました。
医師:「炎天下?外で?仕事ですか?」
熱中症の疑いで来院した男性:「そうです」
医師:「そういう労働作業?」
熱中症の疑いで来院した男性:「いえ、監督系なので立っているだけなんですけど」
医師:「暑くて?」
熱中症の疑いで来院した男性:「そうですね」
この日病院を訪れたのは若い男性です。職場で気分が悪くなり、職場の人と病院を訪れました。
酷暑の伊勢崎市。それでも、暑さと戦う現場があります。
はた農園・畑裕樹代表:「何も対策しないでいると、自然と10度から15度外気より高くなってしまうのが、ビニールハウスの構造」
伊勢崎市内にあるミニトマト農家です。たわわに実ったミニトマトが収穫を待っていました。
ビニールハウス内の気温は43度を指しています。暑さ対策が必要なのは人間だけではありません。
40度を超えるハウス内。ただ、ミニトマト栽培の適温は20度前後です。ミニトマトの暑さ対策のため、農家もあの手この手です。
はた農園・畑裕樹代表:「この時期は本来は塗らない。まだ塗らないと思っていました。なぜならば、この時期梅雨なんで」
さらに換気を促すため、ダクトを増設するなどしました。ただ、6月のこの“異例の暑さ”は計算外でした。
はた農園・畑裕樹代表:「生育適温を大幅に超えてますね」
梅雨明け、一気に気温が上がったため対策が追い付かず、柔らかくなったミニトマトが続出し、苦渋の決断を下しました。
はた農園・畑裕樹代表:「先週は100キロぐらい廃棄することになってしまいました。(直売所の)お客さんに無料で配布して食べてもらった。トマトの木がちゃんと育つ環境を作ってあげたいというのが思い」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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