7月に『貯水率0%』の可能性も?“四国の水がめ”早明浦ダムでは水不足で取水制限(2022年6月29日)

7月に『貯水率0%』の可能性も?“四国の水がめ”早明浦ダムでは水不足で取水制限(2022年6月29日)

7月に『貯水率0%』の可能性も?“四国の水がめ”早明浦ダムでは水不足で取水制限(2022年6月29日)

厳しい暑さが続く日本列島。こうした中、深刻な“水不足”が懸念されています。

 6月28日に梅雨明けしたとみられる近畿地方。6月29日も厳しい暑さとなり、午後3時時点では京都市で35.4℃、大阪府枚方市で34.5℃、姫路市で32.9℃など、各地で今年最高気温に。兵庫県豊岡市では最高気温が38.4℃、奈良県五條市では34.8℃と6月の最高気温の記録を更新しました。

 (豊岡市民)
 「今まで経験したことのないような暑さです。これよりまだ暑くなるというのがちょっと信じられないですよね」

 夏本番を前に続く厳しい暑さ。そして、深刻な問題が…。

 (MBS 中野広大アナウンサーリポート 6月29日)
 「香川県高松市にきています。こちらの場所、普段は水が下から出ている噴水なのですが、現在は止まっています。張り紙にも取水制限実施中のため停止中と書かれています」

 停止の原因は深刻な水不足です。徳島県と香川県をはじめとする四国4県の主な水源で“四国の水がめ”と呼ばれる高知県の早明浦ダム。貯水量は、29日午後3時時点で34.9%まで減少し、水不足の目安となっている「旧大川村役場」の屋上も湖面に姿を現しています。背景にあるのは降水量の少なさですが、このまま雨が降らなければさらに深刻な水不足になる可能性も。

 徳島県では県民に節水を呼びかけているものの、今のところ「生活に影響はない」としていますが…。

 (徳島県・水管理政策課 香川忠司副課長)
 「さらにダムの貯水率が今後も下がりますと、節水の強化がなされることもありえると思います」

 では、渇水が進み貯水率が0%となると、どんなことが起きるのでしょうか。1994年、貯水率が0%となった早明浦ダム。旧役場もすっかり姿を現していました。水道水の約5割をこのダムから取水している香川県では…。

 (町に呼びかけるアナウンス)
 「早明浦ダムの取水制限などに伴い、夜間断水を実施します」

 日中の5時間しか水道水が供給されない給水制限が実施されました。じょうろを持って向かった先はシャンプー台。理髪店では貯めた水で洗髪を余儀なくされ、雨乞いの念仏踊りまで行われました。

 香川県でも現在、節水の協力を呼びかけていますが、貯水率の減少は1994年当時よりも早いペースだといいます。

 (四国地方整備局・河川管理課 阿部勝義課長)
 「このままでいきますと、7月中旬には早明浦ダムの貯水率が0%になることが考えられる状況にきています」

 過去に断水を経験した香川の人たちに話を聞きました。

 (断水を経験した香川県民)
 「お皿にラップをかけてなるべく洗い物を少なくしていた。お風呂もすごく大変でしたから、そういうのを経験しているので水不足は困ります」
 「(水の)ペットボトルがコンビニからなくなっていたりして買いだめした。水が重要なので値段が上がっていったら困るなと」

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