【相次ぐ】桃の盗難 これから“収穫”ブドウ生産者からも不安の声

【相次ぐ】桃の盗難 これから“収穫”ブドウ生産者からも不安の声

【相次ぐ】桃の盗難 これから“収穫”ブドウ生産者からも不安の声

いまが旬の「桃」ですが、盗難被害が相次いでいます。警察などはパトロールを強化していますが、これから収穫時期を迎える「ブドウ」の生産者からも不安の声が聞かれました。

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厳しい暑さとなった28日、東京・銀座にあるお店「銀座 福祿壽」では、店の前に行列ができていました。

みなさんのお目当ては「かき氷」です。「銀座 福祿壽」では、夏季限定で、シロップで漬けた桃を1個まるごと使ったかき氷「桃とヨーグルト」が一番人気だといいます。

福祿壽 中江宏寿マネージャー
「(桃の)香りの部分で、お隣の方が注文されていたら、『私も!』ということで、ご注文いただくことが多いです」

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桃はこれからの時期、出荷が最盛期を迎えます。28日、産地・山梨県の笛吹市にある桃の畑を訪ねると、数日後に収穫するための準備を行っていました。

被害にあった農家
「次がこの『夢みずき』っていう品種ですけどね。玉はりも良くて、着色も良くて」

しかし、こちらの畑では、今月中旬、今年最初に収穫するはずだった「日川白鳳」という品種、約1500個が盗まれる被害にあったといいます。

被害にあった農家
「こういうふうに組織的な犯行っていうのは、今までないですね」

「『今年はきっといいだろうな』と思っていた矢先の出来事なので、本当に残念ですけれども」

しかし、被害はこの畑だけではなく、警察によると今月中旬以降、笛吹市と山梨市の10か所の畑で、収穫前の桃が大量に盗まれる被害が発生しています。その数1万4400個、被害総額は387万円相当になるといいます。

被害にあった農家
「被害額としては、『約30万円に近いだろう』とは思ってるんだけど」

これほどの被害は初めてだといいます。防犯対策をとりたくても、夜は人通りがなく、電気も来ていないため、防犯カメラなどを設置するのも難しいということです。

被害にあった農家
「周りを見回しても民家はないし、電信柱もないし、電気は通ってない」

こうした被害を受け、山梨市では地元消防団や警察が協力し、夜のパトロールを開始しました。警察も、ホームページで不審者などの情報提供を求めています。

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盗難による出荷の影響は出ているのでしょうか。東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ 関町本店」で聞いてみました。

アキダイ 秋葉弘道社長
「いまから8月の半ばくらいまでは、山梨が絶対的な量があります。初物で食べたいという人もいるので、お店の方でも売っていますけど」

現在は初物で値段も高めということですが、仕入れには大きな影響はないということです。

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こうしたなか、盗難を心配する声は、今後、収穫時期を迎えるブドウなどの観光農園からも聞かれました。

見晴し園 前島晴信営業部長
「(盗難が)心配しかないですね」

そのため、高級品種の「シャインマスカット」に袋をつけて、外から分からないようにしていました。

見晴し園 前島晴信営業部長
「桃の盗難を受けて、とにかく早く(袋を)つけて、できるだけ分からないように」

さらに、畑の周りにネットをはって、外から入りづらくするなどの対策をとり、収穫に備えたいということです。
(2022年6月28日放送「news every. 」より)

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