【女性死亡】市販薬で”オーバードーズ” ホテルに放置したか 医師ら逮捕
薬の過剰摂取、いわゆる「オーバードーズ」でこん睡状態になった女性をホテルに放置した保護責任者遺棄の疑いで、医師の斎藤浩一容疑者(48)らが逮捕されました。女性と斎藤容疑者らが知り合うきっかけとなったのは、SNSでした。
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去年6月、東京・豊島区のホテルで、市販の薬などを過剰に摂取しこん睡状態になった添島亜祐美さん(38)をそのまま放置したとして、医師の斎藤浩一容疑者(48)、木村玲雄容疑者(24)、水谷聡容疑者(33)が、保護責任者遺棄の疑いで逮捕されました。
添島さんと斎藤容疑者らが知り合うきっかけとなったのは、SNSでした。
添島さんと斎藤容疑者は2018年、Twitterで知り合い、その後、添島さんがLINEグループを作成。約30人のメンバーがいるというこのLINEグループを通じて、去年6月、添島さんらは豊島区内のホテルに集まり、“高揚感を得る目的で、市販薬を大量に摂取していた”ということです。
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薬を過剰摂取する、いわゆる“オーバードーズ”。医師の斎藤容疑者は、「ストレス解消のために、大量に薬と酒を飲むようになった」と話しているということです。
添島さん(38)は、せき止め薬を少なくとも一度に40錠以上摂取し、さらに酒も飲んだといいます。翌朝、こん睡状態になりましたが、容疑者らはホテルから立ち去り、119番通報したのは約11時間半後でした。その後、添島さんは病院で死亡が確認されました。
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かつて、オーバードーズを経験し克服した女性に話を聞きました。
オーバードーズを克服した女性(23)
「自分はせきどめ薬を2~3年やっていました。飲むとふわふわして、快感になる感じがあって、それがやめられなくて。1日1瓶で84錠、多いときは3瓶とか。学校にも家にも居場所がなくて、はき出せる場所がSNSしかなくて」
女性は幼い頃から虐待を受け、周囲に相談することができず、SNSをきっかけに薬に頼ってしまったといいます。
オーバードーズを克服した女性(23)
「吐かなかったら死ぬと思って、救急車で運ばれて病院に行きました」
緊急搬送を繰り返した後、NPOに助けを求めたことでオーバードーズをやめることができたといいます。
オーバードーズを克服した女性(23)
「まずは『1人じゃないよ』ということだし、『(みんなが)見守ってるよ』ということを言いたいです」
オーバードーズの相談を受ける「NPO若者メンタルサポート協会」によると、コロナ前に比べ、相談件数は約3倍に急増しているということです。
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こうした中、東京・板橋区にあるヒルマ薬局小豆沢店では、複数購入の場合は必要な理由などを客に聞き取り、リストに記入した上で販売しているといいます。
薬剤師
「基本的には、風邪薬とか原則1箱と薬局内では決めています。長期旅行でということで、2箱まで対応することもたまにはあります」
「手軽に買えてしまって、手に入ってしまうからこそ、決められた用法・用量で守っていただくことが1番大事ですし、『リスクも一緒に飲んでるんだ』ってことを心にとどめてほしい」
薬の過剰摂取後に30代の女性が亡くなった事件。調べに対し、斎藤容疑者は「寝ていると思った」などと容疑を否認。ほかの2人は認めているということです。
(2022年6月27日放送「news zero 」より)
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