“あるものがない”ホテル 6500人キャンセル待ち…スイスで期間限定 コンセプトは?(2022年6月24日)

“あるものがない”ホテル 6500人キャンセル待ち…スイスで期間限定 コンセプトは?(2022年6月24日)

“あるものがない”ホテル 6500人キャンセル待ち…スイスで期間限定 コンセプトは?(2022年6月24日)

 スイスで、一風変わったホテルが期間限定でオープン。普通はあるものがないホテルだが、すでにキャンセル待ちが出ている。

■コンセプトは「現在の世界情勢を考える」

 客室のベッドの上で、くつろぐ男性。しかし、映像をよく見ると、客室なのに、壁もなければ、天井もない。しかも、なぜか、ガソリンスタンドのすぐ横だ。

 壁も天井もない、あるのはベッドだけ。これでも一応、ホテルなのだ。

 壮大な段々畑が一面に広がり、古城の塔でも知られる、スイス西部の街・サイヨン。この地に、スイスの芸術家兄弟が開発したというホテル。そのコンセプトとは、一体…?

 ホテルを開発したスイスの芸術家兄弟:「このホテルで眠ることが、重要なのではありません。重要なのは、現在の世界情勢について考えることです」

 宿泊客には、半分眠りに落ちた状態で、気候変動や戦争、完璧を求める人類の終わりのない競争といった問題について、考えてもらいたいのだという。

■市長も理解「眠り、考え、行動を起こす」

 何もないとはいえ、客室専属のスタッフがいるほか、ドリンク、朝食が提供される。このホテル、客室はココだけではない…!

 丁寧にベッドメイキングがされている客室は、絵画のような美しい丘の中腹にある。また、左右にブドウ畑が広がる場所にもある。ココも絶景だ。

 合わせて4つの客室は、7月からおよそ2カ月間の期間限定。料金は、飲み物と朝食が付いて1人あたり、日本円でおよそ4万5000円。すでに、6500人がキャンセル待ちの状態だという。

 サイヨン市の市長も、このホテルのコンセプトに理解を示している。

 スイス・サイヨン市市長:「このホテルは『今』について思考する場所なのです。そして世界の様々な問題に対して、眠り、考え、行動を起こすのです。屋根があろうと、なかろうと…」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年6月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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