政府が参加を見送った核兵器禁止条約の締約国会議 広島・長崎の市長が条約の重要性訴え｜TBS NEWS DIG
核兵器禁止条約の初めての締約国会議がオーストリアで始まりました。唯一の被爆国、日本は政府が参加を見送り、広島市と長崎市の市長が条約の重要性を訴える形となりました。
記者
「初めての締約国会議がまもなく開かれるということで、各国の代表団が集まっています。しかし、日本政府の姿はありません」
唯一の被爆国、日本は政府が参加を見送った核兵器禁止条約の締約国会議。会議に出席した広島市の松井一実市長は、ロシアによるウクライナ侵攻で核の脅威が高まっているとした上で、こう訴えました。
広島市 松井一実市長
「被爆者の“こんな思いを他の誰にもさせてはならない”という切実な思いは、今痛ましい戦争において被害を受けている人々に対しても共通するものです」
そして、そんな被爆者の思いに応えるためには「核軍縮の進展とその先にある核兵器廃絶しかない」と強調。
また、長崎市の田上富久市長も。
長崎市 田上富久市長
「核兵器禁止条約は世界が直面している差し迫った危機を明確に防げる唯一の条約です」
日本政府が参加していないことについて会議の議長らは「遺憾」だとし、「核軍縮を支持する国は、この多国間協議の場で核兵器について話し合うべきだ」と呼びかけました。
ＩＣＡＮ 事務局長
「会議が終わるまでに姿を見せれば間に合います。日本政府にここへ来て、話を聞いてもらいたいのです」
会議は23日まで行われます。
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