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東京株式市場 年始の取引開始 今年の日本経済は
東京株式市場は、きょうが年明け最初の取引です。去年、一時3万円の大台を回復した株価ですが、今年の日本経済はどうなるのでしょうか?東京証券取引所前からの報告です。
東京証券取引所では恒例の「大発会」が開かれ、鈴木俊一財務大臣らが鐘を鳴らして、新年最初の取引が始まりました。
きょうの東京株式市場は、▼前日のニューヨーク市場で株価が過去最高値を更新した流れを引き継ぎ、買い注文が広がり、去年の終値より396円値上がりして午前の取引を終えました。去年、新型コロナによって打撃を受けた日本経済。仕事はじめのきょう、東京の神田明神には、多くのビジネスマンが商売繁盛を願って参拝に訪れていました。
参拝客
「いつコロナがぶり返して業績等に響いてくるかわからないところなので、このまま安息まで行かなくても、落ち着いた状況が続いていただければ」
「(コロナの)影響は受けましたけれども、おかげさまで社員も家族も、みんな元気でやってます」
参拝客のみなさん、やはり新型コロナの感染状況を一番気にされていましたが、商売の中でも、その影響を強く受けたのがデパートなどの小売業です。こちらは、おととい2日、初売りを行った「松屋銀座」です。店内では朝早くから準備が行われていました。
松屋 河野新平 販売促進部長
「これも絶対いけると思うんだよね。がんばりましょう、きょう」
松屋では去年も通常営業ができない時期が続いたことから、売り上げは、まだコロナ前の水準には回復していません。ただ、1年を占う「初売り」は去年を上回る数の客が入り、担当者は安堵していました。
松屋 河野新平 販売促進部長
「やっとお買い物を楽しんでいただける状況になりつつあるのかなということで、本当に安心安全にはしっかり気を付けながら、お客様のニーズにお応えできるようにしっかりやっていきたい」
消費も少しずつ回復の兆しが見えるなか、今年は日本経済にはどのような課題が待ち受けているのでしょうか。専門家は、「サービス業にまだ回復の余地はある」としながらも海外の要因に大きく左右される可能性があると指摘します。その一つが一足早く経済回復に向かって記録的なインフレとなっているアメリカによる「利上げ」。そして、もう一つがお隣・中国の「経済の停滞」です。
大和証券 末廣 徹 シニアエコノミスト
「仮に、本当に利上げが行われれば、アメリカの株価なんてのは若干ダメージがあるんじゃないか。アメリカ経済が少し落ちてくれば、当然日本の輸出には厳しいと思う。(中国の場合は)秋に共産党大会がありますので、経済よりも、まずは感染者数を抑制させて、彼らがやっているゼロコロナをアピールするという事になれば、経済は弱い年になる可能性がある」
証券業界では今年、「寅年」は「波乱が起きやすい年」と言われています。オミクロン株という要因に加え、世界の二大大国の経済動向にも翻弄される波乱含みの1年となりそうです。(04日11:39)
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