ロシア 最新世論調査 “予想外だった”戦争
ロシアでは、反戦デモも行われているということですが、国民は軍事侵攻をどう受け止めているのでしょうか。モスクワから中継です。
こちらでは、ウクライナ情勢に関する最新の世論調査が発表されています。
調査時期が今月の17日から21日ということで、軍事侵攻の前になりますが、「戦争の可能性がある」と答えた人が45%だったのに対し、「戦争はない」と答えた人は49%と上回っています。それだけ軍事侵攻を予想した人は、少なかったということです。
また、ウクライナをめぐる緊張を高めたのは「欧米」だと答えた人は60%にのぼり、「ロシア」だと答えた人はわずか3%にとどまっています。これは主要なメディアが政府の影響下に置かれているロシアならではのことで、国営テレビではいまもウクライナ側の被害についてほとんど報じられていません。実際に市民の声を聞くと賛否が分かれています。
モスクワ市民
「大国間の政治ゲームで、市民たちが被害を受けている」
「大統領の決定を支持します。歴史的観点から見れば正しい」
ただ、SNSなどを通じてウクライナ各地の被害の映像などが流れていて、厭戦ムードも広がり出しています。
軍事侵攻に抗議するジャーナリストらによる署名も集まっていて、ノーベル平和賞を受賞した独立系メディアの編集長ムラトフ氏は「悲しみとともに恥を感じる」と表明しています。
プーチン政権としてはこうした事態が長引けば、政権への反発にもつながりかねないとして反戦デモなどを厳しく取り締まる姿勢をみせています。
(25日17:34)
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