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たばこポイ捨て男 1年で1800本“執念の追跡”・・・決着の時 驚きの犯行理由「解放感」(2022年6月17日)
火災の原因で最も多いのは、「タバコ」と言われています。このタバコのポイ捨てを繰り返していた犯人を捕まえようと、1年にわたり実態を記録し続けた、70代の男性を取材ました。
■半年で30件・・・張り込み捜査
群馬県との県境にほど近い、埼玉県美里町。タバコをポイ捨てし、廃棄物処理法違反の疑いで逮捕されたのは、近くに住む、71歳の男です。
現場では、近隣住民から苦情の通報が相次いでいました。
近所の人:「タバコ、前そっち、結構ひどかったみたいで。看板が張ってあって、カメラ設置しているみたいなのがあって。吸い殻入れる小さいやつ、それ結構ガッて」「タバコのカスなんかは、(火事が)怖かったよね。袋にまとめてあって。どっかで、自分たちがしたのを、ポンと捨ててるんじゃないか」
警察は、今年に入ってから、同じ場所で、同様の事案をおよそ30件確認していました。
住民の苦情を受けた警察は、防犯カメラを設置し、定期的な張り込みをするなど、本格的な捜査に乗り出しました。
張り込み中だった捜査員は7日、男が大量の吸い殻を捨てているのを確認。その後、男の居場所を突き止め、逮捕しました。
警察の調べに対し、男は「捨てていない」と、容疑を否認しているといいます。
■出火原因で最多“ポイ捨て”
ただの迷惑行為では済まされない事態となることもあるのが、タバコのポイ捨てです。
去年、栃木県足利市で起きた、大規模な森林火災。2月21日に発生し、3月15日に鎮火するまで、23日間にわたって燃え続けたこの火災について、地元の消防は、タバコが原因だったとみています。
全国で発生した火災で、去年最も多かった出火原因は、タバコで、5年連続となっています。しかも、タバコによる火災の6割以上が、不適当な場所への放置。つまり、“ポイ捨て”が原因です。
■車から吸い殻・・・1年1800本
福岡県北九州市で撮影された画像。路上に捨てられたタバコの吸い殻です。数えてみると、全部で27本。パッケージも、ポイ捨てされています。
タバコは一般的に、一箱20本。一箱以上の吸い殻が捨てられていたことになります。
ボランティア清掃員・田川進次さん(74):「もう、この辺はすごかったですよ。ここがすごかった。ばさーっとあったんですよ」
連日ポイ捨てされる吸い殻を片付けていたのは、清掃ボランティアの田川さん。吸い殻の数は、1年間で1800本に上ったといいます。
田川さん:「だいたい、1回で16本。5本とか6本とかはありません。だいたい、一箱ですよ。7日、8日、9日と3日連続。悪質じゃないですか」
この道は、車道です。犯人は車で通る度に、車内の灰皿を取り出し、吸い殻を道路にポイ捨てしていたものとみられます。
行政に許可を取り、手作りの看板で警告するなど対策を講じた田川さん。しかし、ポイ捨ては、ひどくなる一方だったといいます。
そしてついに、田川さんとポイ捨ての戦いは、決着の時を迎えます。
■“同じ銘柄”データ収集で“捜査”
毎日、毎日、大量のタバコの吸い殻をポイ捨てしていた人物を、執念で追い詰めた清掃ボランティアの田川さん。
捨てられているのは、いつも同じ銘柄のタバコ。同一人物の犯行と考え、積み重ねた1年近くに及ぶ毎日のデータ収集がついに・・・。
田川さん:「いや~やっぱりね、一生懸命(清掃を)すればするほど、バカにしたようになってますよ。捕まる前は」
廃棄物処理法違反の疑いで、書類送検されたのは、50代の男性会社員。警察の調べに対し、驚きの犯行理由を口にしました。
50代・男性会社員:「捨てた吸い殻が清掃されていると気付き、掃除をしている人が悔しい思いをしていると想像すると、解放感が得られた」
(「グッド!モーニング」2022年6月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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