関西空港 5年前の台風で“孤立” 「連絡橋」あす通行止め恐れも(2023年8月14日)

関西空港 5年前の台風で“孤立” 「連絡橋」あす通行止め恐れも(2023年8月14日)

関西空港 5年前の台風で“孤立” 「連絡橋」あす通行止め恐れも(2023年8月14日)

 5年前の台風で、タンカーが連絡橋に衝突し、数千人が孤立した関西国際空港。ネクスコ西日本は、この連絡橋について15日午前0時以降、強風による通行止めが予想されると注意を呼び掛けています。

■関西空港 5年前の台風で“孤立”

 2018年9月、台風21号は14人の犠牲者を出しただけでなく、暴風によりタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突。高潮で滑走路が閉鎖となり、連絡橋が通行できなくなった約5000人が空港内で一時孤立。

 利用客:「(Q.(停電で)エアコンなくて暑い)暑いですよ。しんどいです。きのうの8時からずっとここにいます。お水と乾パンの支援物資いただきながら…」

 被害を教訓に関空では、台風に備えこの5年間で「強靭(きょうじん)化」が進められてきました。

 「大阪・関西万博」の開催なども控え、もう2度と関西の玄関口が機能不全に陥るわけにはいきません。関空が取り組む台風対策。最新情報が入ってきました。

 関空島で最大瞬間風速58.1メートルという猛烈な風を観測した2018年の台風21号。高さ5メートルもの高波が護岸を越え、滑走路や第1ターミナル、地下の電源設備などが浸水。さらに、連絡橋がタンカーの衝突で通行不能となり、関空は孤立しました。

 関西エアポート 担当者:「とにかく、あのような事態を2度と引き起こさないように、被害を教訓として防災対策工事を急ピッチで進めてきました」

■「連絡橋」 あす通行止め恐れも

 15日にも、最大瞬間風速50メートル級の強い勢力の台風7号が近畿地方を直撃する見通しです。

 関空を運営する関西エアポートによりますと、タンカーの衝突事故を受けて、海上保安庁と協力し空港周辺約5.5キロの範囲を原則、いかりを落としての停泊自粛を呼び掛け。また、ハード面では滑走路を含めた人工島周囲の防潮壁や護岸のかさ上げ、波消ブロック設置。建物内への浸水を防ぐための止水シートを各所に取り付けるなどしています。

 そして、ターミナルの停電対策で電源設備を地上へ移行。

 横浜からの観光客:「進路によっては早く帰らないといけないかなと思っていたので、結構心配していました」

 台風7号の接近に伴い、14日夜にも連絡橋が通行止めになる恐れがあることから、関空では必要に応じて利用者の避難などを検討するとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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