「仕事でストレス」放火か 当日も勤務・・・パート従業員を逮捕 建材店火災(2022年6月14日)

「仕事でストレス」放火か 当日も勤務・・・パート従業員を逮捕 建材店火災(2022年6月14日)

「仕事でストレス」放火か 当日も勤務・・・パート従業員を逮捕 建材店火災(2022年6月14日)

 13日、埼玉県草加市の建材店が全焼した火事で、警察は放火の疑いでパート従業員の男を逮捕しました。男は調べに対して「仕事でストレスがあった」と供述しています。しかし、周囲の人々からは「信じられない」と戸惑いの声が聞かれました。

 店を全焼させた火災は一転、店のパート従業員が放火の疑いで逮捕されるという意外な展開に。

 火災発生直前に店を訪れていた人:「店員にしては元気がないなと、ふと思った。店を出た時、急に焦げた臭いがし始めた」

 放水もむなしいほど激しく燃え上がります。

 13日夕方、草加市の建材店「建デポ草加瀬崎店」が全焼し、1867平方メートルが燃えた火事。煙は隣の集合住宅まで飲み込み、住民らは避難を余儀なくされました。

 避難する住民:「(Q.近くに住んでいる?)そこの社宅に住んでいる」「(Q.火災が起きた時の様子は?)すごい煙が出ていて、音はすごい聞こえて臭いも・・・」「警察がまわってきて、有毒ガスが発生しているからコミュニティーセンターへ避難してと言われたので、『これから食事するところ』と言ったら、食事しないですぐ逃げてと言われて」

 そして14日朝、13時間続いた火災はようやく鎮火。

 鎮火と同時に入ってきたのは、容疑者逮捕の一報でした。警察は防犯カメラや聞き込み、本人への聞き取りなどから店のパート従業員(32)を放火の疑いで逮捕しました。

 自治会長:「やっぱり人見知りするっていうのかな。俺も信じられない。まさかと思って」「(Q.そういうことするようには)思えないな」

 1年前からこの店で働いていたという容疑者。普段は品出しや見回りの業務にあたっていて、当日も勤務していたといいます。

 容疑者本人かは定かではありませんが、火災発生直前、店を訪れていた人はこう証言します。

 火災発生直前に店を訪れていた人:「店員さんとすれ違って、『いらっしゃいませ』と言われたんです。店員にしては元気がないなと、ふと思って」

 その従業員と話した後、じきに焦げ臭くなってきたといいます。

 火災発生直前に店を訪れていた人:「店を出た時、急に焦げた臭いがし始めた。そこまでがっつりではないが、うっすら何か臭いなという感じでした」

 全焼した建材店は、個人が利用できない職人専用の店です。燃える前の映像を確認すると大量の木材、工具、トイレなどが販売されていたほか、スプレーや塗料など、多くの可燃物が陳列されていたといいます。

 容疑者が火をつけたとみられる時間は午後5時ごろ。テレビ朝日のヘリが到着した午後5時45分には、建物のあちこちから炎が出ている状態でした。

 さらに30分後に撮影された映像では、炎が建物全体を包んでいます。急速に広がった炎・・・。

 建材店の会員:「何で火を付けられたか分からないけど、シンナー等で火を付けられたら、もうどうしようもない。様子は裏から見ていた。裏からは水が掛けられない。消防車来ていたが、表しか(消火活動が)できなかった」「(Q.それで鎮火に時間がかかった)そうだと思う」「一番燃えていたのは塗料関係。クーラーの配管材、電気の配管材で塩ビ系の物が多かった」

 14日朝、建材店の隣にある集合住宅は窓ガラスが割れ、室外機もドロドロに焼け焦げていました。住民も心配そうに見つめます。

 関係者:「すみません、ご迷惑をお掛けしています」

 被害を受けた周辺の住宅を建材店の関係者が訪れていました。何かを手渡している様子も・・・。

 住民:「真っ黒になっちゃった。落ちないんだよね、灰が。洗剤でもあれば一番いいんだけども」

 関係者:「すみません、ご迷惑をお掛けしました」

 建材店近くの住民:「(Q.何を受け取った?)これで終わりだよ」

 紙には、近隣住民へのおわびが書かれていました。

 建材店近くの住民:「(Q.何をもらった?)洗剤じゃないの?」「(Q.何て言っていた?)ごめんなさいで終わりだよ。ご迷惑掛けたって」

 警察の調べに対し、「仕事でストレスがあった」と話しているという容疑者。警察と消防は引き続き火を付けた経緯などを調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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