「一からスタート」帰還困難区域で初めての居住再開 帰還意向は4世帯8人で地域復興に課題も｜TBS NEWS DIG
帰還困難区域で初めて自宅に住めるようになりました。東京電力福島第一原発事故で、福島県葛尾村の一部に出されていた避難指示が12日、解除されました。
福島第一原発からおよそ20キロにある葛尾村の帰還困難区域では、12日午前8時、避難指示の解除に合わせ、立ち入りを制限していたゲートが開放されました。
避難指示が解除されたのは野行地区の「復興拠点」およそ95ヘクタールで、帰還困難区域で住民が再び住めるようになったのは初めてです。
葛尾村 篠木弘村長
「これからがスタート。住民の方々に寄り添いながら、復興再生に取り組んでいきたい」
自宅に戻った住民は・・・
半澤富二雄さん
「（自宅に戻り）うれしいことでもあるが、野行地区をどういう風にしてやり直していくか、一からスタートになる気がしている」
震災、原発事故から11年3か月が過ぎましたが、葛尾村に住んでいるのは467人と震災前の3割ほどです。
復興拠点に住民登録がある30世帯82人のうち帰還の意向を示しているのは4世帯8人にとどまっていて、今後、地域の復興に向けての課題は山積みとなっています。
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