“10億詐欺”逮捕 タワマンを拠点に“投資”展開(2022年6月11日)
およそ10億円の持続化給付金詐欺事件で指名手配され、インドネシアに逃亡していた谷口光弘容疑者
インドネシア各地にある谷口容疑者の投資によって作られた「養殖場」を取材しました。
(報告:ウイリー・ルキタ)
「見てください、奥にあるのは魚の養殖場です」
「森の中の養殖場、聞いたことがないですね」
スマトラ島中西部のカユタナム村。
森の中にナマズを養殖するための水槽が並んでいました。
谷口容疑者が投資した養殖場だといいます。
およそ10億円の持続化給付金詐欺事件で指名手配され、インドネシアに逃亡していた谷口光弘容疑者が7日、不法滞在の疑いで逮捕されました。
(報告:藤原妃奈子)
「こちらはタワーマンションや大型ショッピングモールが立ち並ぶジャカルタの一等地です。そんな場所にあるあちらのタワーマンションの27階で谷口容疑者は生活していたといいます」
谷口容疑者はジャカルタにあるタワーマンションを拠点にインドネシアの各地に移動しナマズやエビの養殖などビジネスを展開していました。
(谷口容疑者が滞在していた家の持ち主)
「彼の個人的なことについてはまったく知りません、私たちの関係は純粋に淡水魚ビジネスに限ったことです」
逮捕の現場となったランプン州のカリレジョ村。
谷口容疑者が滞在していた家の持ち主も投資を受けナマズの養殖を行っていました。
(谷口容疑者が滞在していた家の持ち主)
「パダンで知り合った。私がパダンに魚を売りに行った時のことです。その人は『自分の上司は谷口だ』と言った」
男性と谷口容疑者が知り合ったパダン市はカリレジョ村からおよそ700km離れた都市です。
そのパダン市近郊の村には・・・
(報告:ウイリー・ルキタ)
「谷口容疑者はランプン州で逮捕される前は、カユタナムという所に訪れていた情報がありますのでそちらに向かってみます」
スマトラ島中西部のカユタナム村には谷口容疑者の投資で作られたナマズの養殖場がありました。
(報告:ウイリー・ルキタ)
「見てください、こんなにナマズがいっぱいいます。このナマズはまだ生後1カ月ちょっとです」
魚の値段でしょうか?
建物の壁には乱暴に数字が書かれています。
さらに地元の人の案内で別の養殖場へ・・・こちらは農地の中に作られた池で養殖しているようです。
従業員に谷口容疑者の逮捕について聞くと・・・
(養殖場の従業員)
「驚きました。思いもしませんでした。彼(谷口容疑者が)そんな人だと分かっていたら一緒に仕事をしませんでした」
「私たちはどうすればいいのかわかりません。妻子を養わなければいけないのに仕事がどうなるのか、誰が給料をはらってくれるのか」
今回、サタデーステーションの取材でパダン市近郊にもう一つの養殖場の存在が明らかになりました。
広大な敷地に作られた養殖場。
ここではエビの養殖をする予定でした。
地主の男性は1年半ほど前、谷口容疑者に投資話を持ち掛けられたと言います。
(土地の所有者)
「谷口容疑者は畑を養殖場に変えて20年間ビジネスをしたいと提案してきた」
谷口容疑者は今後、インドネシア当局による手続きを経て日本に送還される予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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