「“逃げたい”と拒んで騒ぎに」潜伏先の家主語る・・・連行時の状況“10億円”給付金詐欺(2022年6月9日)

「“逃げたい”と拒んで騒ぎに」潜伏先の家主語る・・・連行時の状況“10億円”給付金詐欺(2022年6月9日)

「“逃げたい”と拒んで騒ぎに」潜伏先の家主語る・・・連行時の状況“10億円”給付金詐欺(2022年6月9日)

巨額の持続化給付金をだまし取ったとされる谷口光弘容疑者(47)が不法滞在の疑いで逮捕された時の様子が分かってきました。

谷口光弘容疑者に滞在用の部屋を貸していたという住民は、警察が来た時も一緒にいたといいます。

滞在していた家の持ち主:「寝ようとしていた夜10時ごろ、ノックする人がいるのに気づきました。ドアを開けると『外国人はここにいるか』と聞かれました。私が『いる』と答えると、彼らは奥の2つの部屋に向かいました。その後はちょっとした騒ぎになりました。谷口容疑者が“拘束されたくない”“逃げたい”と拒んだからです。驚いて怖がっていました」

谷口容疑者はソファに座り、タバコを一服してからは落ち着き、連行に同意したといいます。知り合ったきっかけについては・・・。

滞在していた家の持ち主:「(スマトラ島西部の)パダンで知り合いました。パダンの人に魚を売りに行った時のことです。そのパダンの人は『自分の上司は谷口だ』と。その人を通じて知り合いました。(谷口容疑者は)淡水魚を養殖するビジネスに投資したいと考えていました。ここの養殖業者はすべてプロフェッショナルです。私がここに来るように誘いました」

谷口容疑者が村に来るようになったのは4月末。滞在していた家の持ち主は、村のナマズ養殖の元締めと言われる人物で、谷口容疑者と養殖ビジネスの準備を進めている最中だったといいます。

谷口容疑者との連絡は通信アプリで行っていました。

滞在していた家の持ち主:「(谷口容疑者の)名前は『みーちゃん』です。私が彼を『みーちゃん』と呼ぶからです。(Q.彼はインドネシア語を話せるのか?)ほんの少しだけ。『どうぞ』『お元気ですか?』とか。(アプリで)メッセージを書く時は、日本語を翻訳アプリで訳していました」

やり取りしたメッセージには「エビ」や「ナマズ」を意味するインドネシア語が、頻繁に書かれていたといいます。

家の前には、谷口容疑者が使っていた車が、まだ残されていました。そして、養殖用の生け簀の奥には、真新しい家があります。

西橋拓輝記者:「谷口容疑者はこの家を自分自身で造っていたということです。まだ建築中の資材がありますので、完成していないのですが、屋根に瓦をのせれば完成する状況になっていたようです」

谷口容疑者は、インドネシアの首都ジャカルタで、石油採掘会社を経営しているとされます。

西橋拓輝記者:「首都ジャカルタのあるジャワ島から、フェリーで1時間半かかけて到着するのがスマトラ島です。谷口容疑者は、ジャカルタ島とスマトラ島を行き来しながら潜伏生活を送っていたということです」

住民は、谷口容疑者が村に来る以前、何をしていたのかは知らないということです。

滞在していた家の持ち主:「私の印象では、彼はいい人でした。ちゃんとしている人だと。取引のたびにきちんと支払いをしてくれましたので。彼の個人的なことについては全く知りません。私たちの関係は純粋に淡水魚ビジネスに限ったものです」

関係者への取材で、谷口容疑者は、元妻の梨恵容疑者(45)らと共に、不正な申請を代理で行うたびに、1件あたり15万円から40万円を受け取り、谷口容疑者は、約6000万円を得ていたということです。

金は逃亡先のインドネシアで、エビの養殖や養豚事業に充てたとみられ、警視庁は、実態を詳しく調べる方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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