「ナマズ成長すれば400万ルピアに」10億円詐欺の主犯格をインドネシアで逮捕(2022年6月8日)
新型コロナをめぐる持続化給付金の詐欺事件で、指名手配されていた谷口光弘容疑者(47)が、不法滞在の疑いで、インドネシア・スマトラ島の南部、ランプン州で日本時間7日午前0時半ごろ、逮捕されました。
入国管理局の会見は、谷口容疑者を同席させて行われました。
入国管理局:「被疑者が所有する旅券は、日本政府がすでに無効化している。在インドネシア日本大使館の代表者は、日本国籍の被疑者がランプン州に滞在しているとの見方を示した。報告を受けて、我々は直ちに所在を捜査するよう指示した。(Q.ジャカルタに住んでいた)住んでいた(Q.ランプン州には1~2週間に1回程度)そういうこと」
谷口容疑者は、2020年10月、インドネシアに入国し、去年4月に日本政府から、旅券返納命令が出されていました。谷口容疑者は、記者の問い掛けに対し終始無言で、会場を後にしました。
谷口容疑者が主犯格の給付金詐欺事件。捜査関係者によりますと、一家4人で犯行に及んだとみられています。谷口容疑者は、2020年、持続化給付金に関するセミナーを開催していました。谷口容疑者の拠点は、東京都港区のマンション。持続化給付金300万円をだまし取ったとして、すでに逮捕されている元妻の谷口梨恵容疑者(45)と、長男の大祈容疑者(22)は、メールで申請の手続きを担当。次男(21)は、確定申告書の作成のための税務署まわりなど、家族が分担して作業を行っていました。虚偽の申請は、2020年5月からの4カ月間で約1800件。総額10億円近くを、不正受給していたとみられています。手口を知る関係者によりますと、谷口容疑者の懐に入った金額は6000万円近くに上るといいます。
谷口容疑者が確保された村は、ジャカルタから、海峡を越えたスマトラ島にあり、直線距離で250キロ近く離れています。現地メディアによりますと、学校の教員のものだという建物に谷口容疑者が滞在していたということです。
入国管理局:「我々の調査や住民からの通報によると、村での滞在期間は1週間程度で、住民に水産分野の投資話を持ちかけていたとのこと。特に水産分野の投資話」
また、谷口容疑者は、今月4日から、週に1、2回、滞在していたということです。現地の人に電話取材すると、村で新しいビジネスの勧誘を行っていたといいます。
養殖ビジネスに勧誘された住民:「(Q.谷口という日本人を知っているか)あのナマズ養殖の関係者だろう。家も知っている。その家によく来ている。村に調査に来て帰っていくよ。私と私の友だちに、ナマズを養殖したら、委託料を払う話を持ちかけてきた。私のような下請けは100万ルピア(約1万円)をもらうことになっている。1つの池で2万5000匹を育てることになっている。私にはナマズが育てば、400万ルピアをもらう話だった。育ったナマズは日本に送るということだった。(Q.養殖ビジネスはうまくいっていて、友人は報酬をもらっていたのか)今はまだ魚を育てている段階なので、お金はまだもらっていない」
谷口容疑者が滞在していた家の住民は、教員のほかに、ナマズの養殖も手がけていて、現地では元締めのような人物だといいます。
養殖ビジネスに勧誘された住民:(Q.容疑者と教員は住民を勧誘していたのか)そう大勢の人を誘っていた」
谷口容疑者がいた村の村長に話を聞くことができました。
谷口容疑者がいた村の村長:「(Q.容疑者は村に住んでいたのか)いや、彼は村に住んでいたわけではない。せいぜい1泊して翌朝には出発した。(Q.村には何回来たのか)2回だ。私たちは、彼がこの村でビジネスをやりに来たと思っていた」
谷口容疑者は、今後、インドネシア当局による司法手続きを経て、日本に送還される予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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