【ウナギ】“3年ぶり”不漁 中国産も値上がり 「土用の丑の日」は…
ウナギが3年ぶりの不漁で「土用の丑の日」への影響を心配する声が上がっています。ウナギ料理の老舗から養殖場まで取材しました。
◇
東京・豊島区にあるウナギ料理の老舗「大塚うなぎ宮川」では、静岡県産のブランドウナギに創業以来守り続けてきた秘伝の「たれ」をつけ、熟練の技術で焼き上げた“極み”の一品の「うな重」が看板商品です。
この店では全5種類の「うな重」を用意していますが──
大塚うなぎ宮川 八馬誠代表取締役
「(仕入れ値は)やっぱり去年よりは、1割から2割高くなっていますね」
3年ぶりの不漁傾向で、ウナギの仕入価格が高騰し、今年4月、10年ぶりに全てのうな重の価格を上げました。仕入れ値高騰の背景に──
大塚うなぎ宮川 八馬誠代表取締役
「(ウナギは)7月、8月が一番伸びますよね。(産地で)出荷量を抑えるという状態が続くんだと思います」
◇
夏に需要がピークを迎えるウナギですが、最近は6月の「父の日」のギフトとしても人気になっています。
ネットショッピングの「楽天市場」では、去年の「父の日特集」でウナギは前年比で約3割も伸びています。また、ふるさと納税サイト「さとふる」の「父の日」関連ギフトでは、上位5位中3つがウナギの返礼品です。
◇
需要の前倒しが進む“夏のスタミナ源”ウナギ。
来月からの土用の丑の日はどうなるのか、都内のスーパーで聞いてみました
いさみ屋小竹向原店・鮮魚部 小林充儀主任
「(国産の販売価格は)去年は2000円前後くらい。今は2480円。(来月から)また1割くらい仕入れ値が上がる」
国産はさらに値上げの可能性があるといいます。ならば、“頼み”は中国産ですが…
いさみ屋小竹向原店・鮮魚部 小林充儀主任
「右肩上がりの感じですね」
中国国内で年々需要が高まる上、“ロックダウン”の影響で一時、空輸がストップ。この店では中国産の価格も上がっているということです。
◇
この夏も結局、ウナギには手が届かないのでしょうか。諦めきれず、国内有数のウナギの産地、静岡・浜松市に向かいました。
ウナギの養殖場を訪ねると、夏に向け出荷を待つたくさんのウナギがいました。しかし、かすかな期待もむなしく…
海老仙 加茂仙一郎代表取締役
「シラス(ウナギ)漁は昨年の10月から今年の4月まで不漁で、今年に入って少し遅れてとれはじめてきたと」
ウナギの稚魚「シラスウナギ」がとれる時期が遅れ、去年と比べ養殖池への投入量は2割から3割減少したといいます。国内全体でみても、今年の「シラスウナギ」の養殖池への投入量は15.8トンと、去年より2.3トン、2020年より4.3トン少なくなっています(4月末時点)。
加茂代表取締役は、土用の丑の日に「今年入れたシラス(ウナギ)は間に合わないです」と話していました。来月だけでなく、8月の土用の丑の日も厳しい状況になるといい、価格への影響はどうしても避けられないということです。
(2022年6月8日放送「news every.」より)
#ウナギ #土用の丑の日 #日テレ #newsevery #ニュース
◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/gqwJ32c
Instagram https://ift.tt/ja3fWS1
TikTok https://ift.tt/nczHyuP
Twitter https://twitter.com/news24ntv
◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp
コメントを書く