今もなおも人々の暮らしを破壊 取り残された市民「避難できない」 ウクライナ東部(2022年6月8日)
ウクライナ東部で激戦が続くなか、ロシアのラブロフ外相がトルコの首都アンカラに到着しました。プーチン大統領訪問の地ならしなのでしょうか。
果たして停戦に向けた何らかの動きにつながるのでしょうか。
一進一退の攻防が続くウクライナ東部。
ロシア占領下の町に住む男性が我々の取材に応じました。
ロシアの航空機が着陸したのはトルコの首都です。
外相会談のためラブロフ外相がアンカラに入りました。
話し合うとしているのはウクライナからの穀物の輸出。
そしてロシア外務省によると、ウクライナとの和平交渉再開も議題になるといいます。
また調整が進められているというプーチン大統領のトルコ訪問の地ならしもあるのでしょうか。
ロシアは、なおも人々の暮らしを破壊し続けています。
すっかりがれきと化した建物。
ピザレストランでした。
店員:「再開して、また皆にピザを食べてもらうつもりだったから、設備はそのままにしていました。でも、残念ながら、今朝の6時、ミサイルか何かが着弾してすべて破壊されました」
ウクライナ側の抵抗も続いています。
ウクライナ軍司令官:「ロシア軍は砲弾が切れてきているように思えます。かつてほど強くありません。ただ、我々も武器が不足しています」
CNN、マシュー・チャンス記者:「すぐ近くにあるロシア軍の前線に対して、砲撃するといいます。場所は明かせません。1発撃ったら離れるということです。反撃があるためです。ここが・・・。OK、次は?もう1発?離れると思ったけどもう1発ね」
最も戦闘が激しいのが東部ドンバス地方です。
ゼレンスキー大統領:「ドンバスで素晴らしい防衛が続いている。ロシア軍の大半が、この戦争に対する士気を失っていることは、傍受した音声から分かっている」
一方、ロシアは、ドンバス地方ルハンシク州の97%を制圧したと主張しています。
ロシア、ショイグ国防相:「ルガンスク人民共和国の領土の97%が“解放”された」
ロシア側に占領されていない町ではウクライナ当局が市民の避難を進めようとしています。
しかし・・・。
住民:「病気なんです。誰かに面倒を見てもらいながらあちこちへ移動したくないんです。嫌です」「(Q.怖いのですか?)怖いんです。本当に怖いんです」
ロシア側が迫り来るなかでも人々は町を離れることをためらっています。
高齢者は、二度とふるさとに帰れなくなることを恐れています。
ロシア側に占領されている地域では避難することもできません。
ロシア占領地域に住む男性(18):「スタロビルスクに住んでいる18歳です」
私たちの取材に応じた18歳の男性が住むのはルハンシク州のスタロビルスク。
ロシアによる侵攻開始直後の3月からロシア側、自称・ルガンスク人民共和国に占領されています。
ロシア占領地域に住む男性:「食料と水はありますが、価格は3倍に跳ね上がっています。ウクライナ通貨もありますが、徐々にロシアのルーブルが増えてきています」
電話回線がロシア軍に切断されているため、自ら撮影した映像を送ってくれました。
ロシア占領地域に住む男性:「残念ながら、避難する手段がなく、ロシアの占領地を通らなければいけません。ルガンスク人民共和国になんて、住みたくありません。ウクライナに栄光を」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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