【福岡・5歳男餓死】被告の母親“ママ友”に金銭面で支配され「子供にも触るなと指示されていた」

【福岡・5歳男餓死】被告の母親“ママ友”に金銭面で支配され「子供にも触るなと指示されていた」

【福岡・5歳男餓死】被告の母親“ママ友”に金銭面で支配され「子供にも触るなと指示されていた」

福岡県篠栗町で2020年4月、5歳の男の子が十分な食事を与えられず餓死した事件の裁判で7日、被告人質問が行われました。被告の母親は“ママ友”に金銭面で支配され、「子供にも触るなと指示されていた」と涙ながらに証言しました。

     ◇

2020年4月、わずか5歳で亡くなった碇翔士郎ちゃん。当時の体重は、平均体重の約半分の10キロほどで、死因は餓死でした。

保護責任者遺棄致死の罪に問われているのが、母親の碇利恵被告(40)とママ友の赤堀恵美子被告(49)です。2人は共謀し、食事の量や回数を制限して、翔士郎ちゃんを低栄養状態にさせ、2020年4月に餓死させたとされています。

6日、碇被告の初公判が行われました。

裁判長
「(起訴内容で)何か違うことはありますか?」

碇被告
「ありません」

碇被告は、起訴内容を認めました。

そして、検察側が冒頭陳述で、翔士郎ちゃんが餓死するまでの食事内容を明らかにしました。

検察側
「3月2日~11日食事なし」
「3月18日~24日食事なし」

検察側は「3月2日から亡くなった4月18日までの48日間で、食事がなかった日は20日以上あった」と指摘しました。また、検察側は赤堀被告がどのようにして碇被告を“支配”したのか、その過程を次のように主張しました。

赤堀被告は「夫が浮気している」とウソを信じ込ませ、碇被告夫婦が離婚するように仕向けたといいます。

さらに、赤堀被告は架空の裁判をでっち上げ、「裁判に勝つためには、質素な生活をしなければならない」とし、ウソを信じた碇被告は、翔士郎ちゃんへの食事を抜くことなど、赤堀被告の指示に従っていたとされています。

一方、弁護側は「赤堀被告が裁判費用などの名目で、碇被告から約1370万円を巻き上げた」と主張しました。

そして、7日に行われた弁護側からの被告人質問で、“金銭面の支配”について問われた碇被告は「給料はすべて赤堀被告に渡し、仕事を辞め、生活保護を受けるようになってからも、すべて渡していました」と答えました。

碇被告は「財布を持っておらず、トイレットペーパーが買えず、新聞紙を使っていた」とも話しました。

また、碇被告は「赤堀被告から『子どもを見るな・触るな』と指示され、冷たい態度を取らざるを得なかった」と涙ながらに話しました。

判決は、17日に言い渡される予定です。
(2022年6月7日放送「news every.」より)

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