外国人観光客の受け入れ再開へ “日本ツアー”大人気 感染対策も(2022年6月7日)

外国人観光客の受け入れ再開へ “日本ツアー”大人気 感染対策も(2022年6月7日)

外国人観光客の受け入れ再開へ “日本ツアー”大人気 感染対策も(2022年6月7日)

 海外から観光目的での入国が再開されるのを前に政府が7日、滞在中のガイドラインを公表しました。早速、日本に行きたいとツアーが2時間で完売するなど、国外からは日本へ熱い視線が送られています。

 日本旅行への期待が日に日に高まる海外。タイの首都バンコクでは、再開直前の準備に追われています。

 日本が10日から、添乗員付きツアーに限り、外国人観光客の受け入れを再開すると発表してから問い合わせが急増。

 日本旅行専門の旅行会社・ピッツィニー代表:「発表の後は毎日問い合わせの電話が掛かってきています。タイの人たちにとって日本はナンバーワンの旅行先だと思います」

 燃料費高騰などの影響で、コロナ前よりもツアー料金は4割ほど高くなる見込みです。それでも、大人気な訳は。

 日本旅行専門の旅行会社・ピッツィニー代表:「それほど遠くなく魅力的な食事・環境・テクノロジー・文化があります。買い物も楽しいし日本の人々はあたたかく迎えてくれます」

 団体旅行の日程は、一番早くて今月23日からだといいます。すでに、日本に行く気満々の人もいます。

 男性客:「今は円安なので日本旅行のために日本円にいくらか替えておきました」

 お隣、韓国でも日本旅行を待ちわびる人は多いです。地元メディアによりますと、先月25日に発売された大阪へのパッケージツアーが、販売から2時間で売り切れるほど。

 韓国人男性:「北海道で札幌のカレーや本場のラーメンを食べてみたいです」

 韓国人女性:「一度温泉に行ってみたいので日本に行きたいです。国同士で仲が悪くても旅行すれば学べることもあるし感じられることもあると思うから」

 コロナ禍で、日韓両政府が中断していた観光ビザの発給。その再開を受け、日本でも先日、韓国大使館前に数百人の行列ができていました。

 並んでいた女性:「K-POPアイドルのライブに行きたい」

 長引くコロナ禍で、大きな打撃を受けている観光地では・・・。

 2019年にオープンした、東京・浅草の「忍者カフェ」です。

 忍者カフェ浅草・吉川雅史さん:「(Q.全体の何割くらいが外国人客が占めていた?)元々、9割以上が海外からのお客様。海外からのお客様はほとんどゼロになり忍者だけに何とか耐え忍ぼうというところで日本人の家族連れにシフトすると決めてからはお子様に楽しんでもらうように少し店内を変えるなどしてきた」

 コロナ禍前には、「忍者体験」が外国人の大人たちに大人気。そのため、子ども用だけでなく、大人用の衣装をたくさん用意していました。

 ところが、外国人客が来なくなったことで、その衣装を使うことがなくなり、多くを処分したといいます。

 忍者カフェ浅草・吉川雅史さん:「外国人のお客さんが本格的に戻ってくると(大人用の衣装が)全く足りなくなるので新たに買わないといけない。いくつか発注はしている」

 さらに、英語表記のメニューをリニューアルするなど、外国人客を受け入れる準備を進めています。

 忍者カフェ浅草・吉川雅史さん:「海外の人が戻ってくると平日や夜の時間帯も来店してもらえるので当店としては非常に期待している」「(Q.売り上げはどれくらい伸びそう?)本格的に戻ってきたら5倍6倍というところも見えてくる」

 国内でも期待の声が高まるなか、懸念されるのは、外国人観光客が新型コロナに感染していた時の対応です。

 先日の実証ツアーでは、大分県に滞在していた参加者1人が感染していたことが確認され、急きょツアーが中止に。

 外国人客の陽性者を診察するには「通常よりも時間と労力がかかる」と発熱外来の医師は訴えます。

 東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「例えば中国の人は通常、家族が必ず説明に同席し家族皆で説明を聞く。日本人だと5分くらいで説明が済むようなことが中国人だと慣れない言語を使いつつ家族全員に質問を受けながら納得してもらうまで説明すると20から30分かかったりすることもある。そういった背景から私どものクリニックは5院あるがすべてで英語の対応と各時間帯で必ず中国語ができるスタッフも1人常駐する形になっている」

 外国人客の受け入れに向け、浅草の旅館では感染対策を工夫しています。

 茶室ryokanasakusa・石川裕芳社長:「お客様同士がチェックインの時に交錯しないように時間配分を考えて1組ごとやっていく」

 今回の緩和を受け、海外の個人客からもすでに予約が相次いでいます。

 茶室ryokanasakusa・石川裕芳社長:「5月に入ってから海外からの予約が多くなっている。アメリカからのお客様で11月の予約。12月31日それから元旦の予約は外国人客で満室になっている」

 浅草寺の近くに、外国人客向けの飲食店を新たにオープン。外国人の宿泊客を街に回遊させる狙いです。

 茶室ryokanasakusa・石川裕芳社長:「(Q.こだわりポイントは?)鯛の骨とフグのヒレでとったダシで作った土瓶蒸し。ダシの文化、日本の文化を味わってもらいたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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