AIカメラで密回避『夏の風物詩』花火大会もコロナ対策で変化・・・3年ぶりの“解禁”続々(2022年6月2日)
コロナの感染拡大から3年目を迎える今年、これまで中止されていた夏のイベントに続々と再開の動きがみられます。ただ、コロナ前のようにとはいかない面もあるようです。
横浜市では2日、横浜開港祭が行われ、500機のドローンが夜空を彩りました。開港祭も新型コロナの影響で、おととしは中止に。去年も人数を制限しての実施でした。今年は、舞台裏で新たな取り組みが始まっています。
会場内には、AIカメラが設置され、スタッフが映像を常にチェック。密ができたら現場に駆け付け、客に声掛けし“密解消”を促します。
横浜開港祭広報渉外委員会・長谷川康佑副委員長:「安心安全な祭りを届けることが悲願。街が死んだような時期もありました。祭りを通じて明るい未来を照らすことができれば幸せ」
フィナーレを飾る花火が打ち上がると、時を合わせ、横浜市の全18区でも花火が上がりました。この花火は、コロナ収束を願ったものです。
湘南の海も、今年の夏はにぎわいが戻ってきそうです。海開きを前に、海岸では海の家の建設が着々と進められています。藤沢市では去年の教訓から、今年、独自のルールを作りました。
独自のルールは、新型コロナの感染状況などを点数化しようというもの。緊急事態宣言が出された場合、重症病床使用率や感染者数など、状況に応じて4項目の点数をつけます。130点満点で、60点以上となったら海水浴場の休場に向けた検討を行い、100点以上は即時休場です。
基準を明確にしたのは訳があります。藤沢市の海水浴場は去年、海開きをした後に感染状況が悪化して、シーズン途中での閉鎖となりました。
藤沢市観光課・祖慶充さん:「昨年、初めてコロナ禍での海水浴場の開設となったが、事前に明確な休場の基準を設けられなかったことで、休場の要請後も(海の家の)組合の合意形成に一定の時間がかかり、結果、休場まで時間を要してしまった」
今回、基準が示されたことに、海の家の組合は。
江の島海水浴場協同組合・栗原義忠副理事長:「営業する側も仕入れや予約、営業の調整はやりやすくなった。海に来られる方々も、安心して来て頂けるのではないか」
大型客船での東京湾クルージングも3年ぶりに再開です。ただ、コロナ前と同じようにはいかないようです。
東海汽船 広報・企画グループ、石坂直也さん:「(以前は)飲んで騒いで楽しんで雰囲気があった船でしたが、今年は夜景のナビゲーションをする方をお呼びして、ゆっくりお酒を飲みながら東京湾の夜景を楽しめる運航内容にしようとしている」
例年100万人近くが見に来る『隅田川花火大会』『江戸川区花火大会』『鎌倉花火大会』などは中止となりました。
理由について、隅田川花火大会の担当者は「政府や東京都がイベント開催にあたって求めている“来場者全員の連絡先の把握”などがクリアできず」と話しました。
3年ぶりに開催する花火大会もあります。“日本三大花火大会”とも言われている秋田県『大曲の花火』や、新潟県『長岡まつり大花火大会』などが開催します。
新潟県『長岡まつり大花火大会』では、コロナ前は、有料席11万人に加えて無料席もありましたが、今年は会場内の約16万人すべて有料席にします。チケット購入時に来場者の連絡先を把握し、クラスター対策に備えるということです。
観覧エリアを全て有料にする形は、他の大会も実施しています。
秋田県『大曲の花火』では、会場内の出店はなし。主催者側が非アルコールの飲料のみ販売するということです。
愛知県『岡崎城下家康公夏祭り花火大会』では、出店がありますが、店の設置場所は“花火の見えにくい場所”に設置し、人の密集を避ける対策をとっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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