対ロシアの最前線 スウェーデン・ゴットランド島のいま 市民の防衛意識に変化(2022年6月2日)

対ロシアの最前線 スウェーデン・ゴットランド島のいま 市民の防衛意識に変化(2022年6月2日)

対ロシアの最前線 スウェーデン・ゴットランド島のいま 市民の防衛意識に変化(2022年6月2日)

NATO=北大西洋条約機構への加盟を申請した北欧のスウェーデンでは、市民の防衛意識が高まっています。
特にバルト海に浮かぶゴットランド島は、ロシアと接する最前線の場所で、予備兵の志願者が普段の10倍に増えています。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、NATOに加盟申請したスウェーデン。
いま、ロシアへの警戒を強めています。

バルト海の中心に浮かぶ、スウェーデンのゴットランド島。
アニメ映画「魔女の宅急便」のモデルになったとも言われる、人口およそ6万人ののどかな島です。
ゴットランド島が注目される理由・・・
それはバルト海を隔てたおよそ300kmの場所に、ロシアの飛び地カリーニングラードがあるからです。

漁師歴35年、ゴットランド島に住むローランド・ペッターソンさんです。

漁師ローランド・ペッターソンさん(51):「赤い船は私たちです。そしてバルト海とエストニアとリトアニアの海岸がここにあります」

バルト海でニシン漁を行っているローランドさん。ロシアの軍艦を見ることもあるそうです。

漁師ローランド・ペッターソンさん(51):「少し心配ですが、今この地域にはたくさんのNATOの船がいるので、ロシアの船はこちらに来ることができないと思います」

島内には有事の際、スウェーデン軍の一員として戦うボランティアの予備兵=郷土防衛隊が350人います。
ウクライナ情勢を受けて志願者が、2月・3月だけで300人と普段の10倍以上に増加しています。

郷土防衛隊ゴットランド大隊長カールソン氏:「みんなが予備兵に参加したがっているのはとてもいいことです。ロシアはゴットランドを基地にしたいと思うかもしれません。なのでこの島にはかなり強力な軍隊が必要です」

30歳のジャネット・バックストロムさんは、2年前、郷土防衛隊に加わりました。

ジャネットさん(30):「社会のために何か良いことをしたかった。私は犬と一緒に仕事をすることが好きで、犬と接した経験やスキルを活かしたいと思ったからです」

ジャネットさんの自宅を訪ねました。6歳の娘・セアちゃんと、2歳の息子・サムくんが出迎えてくれました。

ジャネットさん(30):「この首輪は私と一緒に郷土防衛隊として働くときに使います。それから、もちろんスウェーデンの国旗です」

郷土防衛隊の活動には愛犬と一緒に、参加しています。6人家族のジャネットさん。訓練に参加するときは、母のキアさんが、二人の子供と一緒に過ごします。

ジャネットさん(30):「母は『なぜ郷土防衛隊に参加するのか理解できる、でもあなたのことが心配よ。あなたに死んでほしくないし、家族を捨てて子供たちを置いていってほしくない』と。でも、誰かがやらなきゃいけないんです」

島の人たちがロシアを警戒する理由。
それはかつてゴットランド島がロシア帝国に侵略された歴史があるからです。

いまから200年以上前、1808年に島の南東部にロシア帝国が上陸しました。
これは当時の様子が描かれた絵です。およそ3週間、ゴットランド島は占領されたと言います。
防衛の要でありバルト海を自由に航行する物流の観点でも、ゴットランド島はスウェーデンにとって欠かせない領土です。
スウェーデン政府は、ゴットランド島への防衛予算を拡大し警戒を強めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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