買収の行方は？東芝経営方針説明会 合わせて10提案 元幹部が初めてカメラの前で胸中明かす｜TBS NEWS DIG
経営の混乱が続く東芝が新たな経営方針を発表しました。再建案撤回や相次ぐ社長交代など、名門企業に何が起きているのか。元幹部が初めてカメラの前でその胸中を明かしました。
東芝 島田太郎社長
「複数の投資家・スポンサー候補から提案を受領した」
きょう、経営方針説明会を開いた東芝。焦点となっているのは自身の「身売り」です。東芝は今年4月に株の買い取りを含む提案を投資家から募集。非上場化に関する提案や上場維持を前提とした資本業務提携など合わせて10件に上る提案があったと、きょう発表しました。今月28日の株主総会後に候補を絞り込む予定です。
アメリカの原発事業で1兆円近くの巨額赤字を抱えたことから始まった経営の混乱。打ち出した再建案は外資系の「モノ言う株主」の反対で次々と撤回され、社長は毎年のように交代に追い込まれました。
こうした迷走を複雑な思いでみている人物が、東芝の元幹部です。
東芝 元幹部
「残念な状態ですよね。それに尽きるんじゃないですか」
元幹部は、東芝の再生には短期の利益を求めてくる「モノ言う株主」には株を売ってもらい、“身売り”をして株式を非公開化するしかないとみています。
東芝 元幹部
「株主構成をリセットしていくこと」
さらに、そのスポンサーには日本勢が中心になるべきだと話します。
東芝 元幹部
「福島の廃炉だって（東芝が）かなりメインでやってるわけですよ。外国企業が決定権を持ったときに、やらないといったときに何が起きるか」
元幹部が残っている社員に伝えたいこと。
東芝 元幹部
「忸怩たる思いはあるけれども、自分の事業は自分で守るっていうのは前提。精一杯考えて、頑張ってほしいなと思う」
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