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【独自】滋賀の神社“映えスポット”で相次ぐ「危険横断」・・・ガードレール越え記念撮影(2022年6月2日)
“映えスポット”として人気の滋賀県高島市にある神社で問題となっている観光客の危険な道路横断。人出の増加に伴って、再び相次いでいる危険行為の現状を独自取材しました。
■“映えスポット”で危険横断
琵琶湖のほとりに建つ「白鬚神社」。2000年以上の歴史があり、近江最古の神社とされています。そのシンボルが・・・。
参拝者:「鳥居です」「やっぱり鳥居ですよね。水の上に立っているのが、一番の魅力だと思います」
本殿から国道を挟んだ先に、琵琶湖の湖面に浮かぶようにして立つ朱塗りの大鳥居。幻想的な写真を撮ることができる日本有数の“SNS映え”するスポットとして人気を集めています。
しかし、全国から殺到する観光客のある行動が数年前から問題となっています。
より“映える写真”を撮ろうとする観光客による危険な横断が相次いでいるのです。さらには、鳥居に近付くためか、ガードレールを乗り越えて、下におりていき、柵を渡って記念撮影をする行為も見られます。
神社の前を車で通過してみると、その危険性がよく分かります。
地元住民:「怖いです。パーッと渡ってくるから。ヒヤッとしたこともありますし。気を付けて、あの辺は速度を落として行くようにしている」
■去年12月に死亡事故も・・・
去年12月には、70代の男性が車にはねられ死亡するなど、事故も相次いで発生。神社側は、頭を抱えています。
白鬚神社・高橋敬一宮司:「新型コロナの蔓延(まんえん)によって一時的に横断者も減少しました。しかしながら、令和3年2月ごろより、また人出が増えたとともに、横断者が増加してきたということで。神社としても大変、苦慮していたところでございます」
安全対策にも、追われています。
白鬚神社・高橋敬一宮司:「(鳥居の前は)神様の正面ですね、聖地にあたる場所なのですが。国道のガードレールの間に柵を設けまして、人が下りられないように。神様には申し訳なかったのですが、封鎖をさせてもらいました。危険横断禁止の看板。2カ所設置をしております」
他にも展望台を設置するなど、国道を渡らなくても記念撮影ができるようにしました。
しかし、懸命な対策もむなしく、次々と危険な横断を繰り返す観光客たち。神社側の呼び掛けは届いていないのでしょうか?話を聞いてみました。
横断者:「どうせだったら、鳥居側に行きたいかなって」「(Q.看板は気が付いていた?)気付いてはおりました。すんません!いい大人が申し訳ないです!」「ここからだと、柵があったりして、見えづらいところがあったので。近くで見えやすいところに行こうかなと」
■横断歩道まで徒歩17分・・・なぜ?
国道を安全に渡るために欠かせないのが、横断歩道です。
探して歩いてみました。10分が経過しても、まだ横断歩道が見えてきません。
さらに歩き続けること7分。やっと横断歩道が見えてきました。17分ほど経過しています。
神社から最寄りの横断歩道まではおよそ17分。鳥居を見てから戻ると、1時間以上かかってしまいます。
一方、国道を横断すれば、ものの数秒で渡ることができてしまうのです。
横断者:「ここまで結構、歩いてきて、そこからまた17分先までというと、気持ちが折れる感じがありますね。何か(安全に)渡れる手段がほしいかなと思いますね」
なぜ、近くに横断歩道を設置しないのでしょうか?その理由は、神社の立地にあるといいます。
白鬚神社の前の国道は、急カーブになっていて、見通しが悪いのです。
警察によりますと、見通しの悪い場所で人が渡るのは危険なため、横断歩道の設置自体が難しいといいます。
では、歩道橋ならばどうでしょうか?
滋賀県道路課:「歩道橋は、道路と道路をつなぐものですが、琵琶湖側には、道路がありません。その管理者もいないので、結局、誰が歩道橋を付けるのかというところから、話が進んでいない状況です」
■「対策もう限界」・・・異例の要望書提出
琵琶湖に浮かぶように建つ鳥居が、SNS映えする撮影スポットとして人気を集める白鬚神社。少しでも、映える写真を撮ろうとする観光客による危険な横断が相次いでいます。
こうした事態に、神社側は頭を抱えています。
白鬚神社・高橋敬一宮司:「可能な範囲で、横断対策を実施しました。しかし、これはもう限界に来ております」
しびれを切らした神社側は、今年4月に地元自治体や県警などに異例の要望書を提出しました。
これを受けて先週、県や警察など関係機関の担当者らが集まって、現状に加えてできる安全対策について、議論が始まりました。
白鬚神社・高橋敬一宮司:「ここは、神様をおまつりした神社でございます。白鬚神社でございます。“白鬚スポット”ではありません。来て頂く方は、その辺は十分注意してもらいたいと思います」
(「グッド!モーニング」2022年6月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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