知床観光船事故 “陸揚げされた船体”を乗客の家族らに公開『船に花を手向ける姿も』|TBS NEWS DIG
北海道・知床半島沖で起きた観光船の沈没事故で、海底から引き揚げられ、作業船に載せられていた「KAZU I(カズワン)」が、けさ、陸揚げされました。その船体の底には複数の傷や穴が確認されました。
記者
「午前7時17分です。沈没事故から1か月以上、『KAZU I』がゆっくりと陸揚げされていきます」
船体の状況を見せないようにするためブルーシートに厳重に包まれた状態の観光船「KAZU I」。北海道・網走港で、けさ海底から引き揚げられた作業船からクレーンでつり上げられました。陸側を向いていた船首を海側に180度回転させた後、5分ほどかけてトレーラーに…。
事故から39日、陸揚げされました。
記者
「人が歩くようなスピードでゆっくりと保管場所に向かっていきます。小型の観光船舶ですが、近くで見ると大きさを感じます。操縦室の窓ガラスが割れているようにも見えます。外れていたとされていた手すりがクレーンで運ばれます」
岸壁から保管場所までおよそ400メートルの移動ですが、途中には、こんな難所も。
記者
「『KAZU I』を移動させるため、引っかからないような作業が進められています」
なんとか電線に接しないように通る「KAZU I」。1時間ほどかけてようやく保管場所にたどり着きました。
記者
「『KAZU I』の船底が確認できます。船底にはひびのようなモノが見えます」
さらに、再びクレーンでつり上げられると…。
記者
「『KAZU I』の船底がはっきりと確認できます。後ろ側の船底に穴のようなものが見えます」
船尾側にも傷のようなものが見えました。
きょう、船の底にはあわせて3か所の穴や傷が確認できました。
乗っていた14人が死亡し、いまだ12人が行方不明となっている「KAZU I」の沈没事故。新たな手掛かりがない中…。
記者
「乗客の家族を乗せたバスが、『KAZU I』の保管場所に到着しました」
白い囲いの向こうでは午後2時半すぎ、乗客の家族からの要望で船体が公開されました。
捜査中の船体を公開するのは異例の対応で、家族には乗客たちが最後に乗った船に花を手向ける機会も設けられました。
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