“棒で何度も殴られ”ベトナム人技能実習生 暴行受け骨折「来る前は安全な国と思っていた」監理団体の許可取り消し|TBS NEWS DIG

“棒で何度も殴られ”ベトナム人技能実習生 暴行受け骨折「来る前は安全な国と思っていた」監理団体の許可取り消し|TBS NEWS DIG

“棒で何度も殴られ”ベトナム人技能実習生 暴行受け骨折「来る前は安全な国と思っていた」監理団体の許可取り消し|TBS NEWS DIG

人手不足の現場で、「安い労働力」として重宝されている外国人の技能実習生。その労働環境を守るための「監理団体」が、岡山市で起きたベトナム人への暴行問題を巡って許可を取り消されました。

棒で何度も殴られる男性。岡山市の建設会社で技能実習生として働いていたベトナム人です。男性は、複数の日本人従業員から暴行を受けて肋骨を折るなどのケガをし、去年、支援団体に保護されていました。

ベトナム人技能実習生
「日本に来る前は、日本は安全な国だと思っていました。実際はとても大変でした。意外と働きにくくなっていると思います」

支援団体が今年1月に映像を公開し、問題が発覚。国は、きょう、監理団体の「岡山産業技術協同組合」への許可を取り消しました。

監理団体とは、国の許可を得て海外からの技能実習生を日本の企業に仲介する機関です。受け入れ後は、適切な実習が行われているかを調べ、実習生からの相談などにも対応する必要があります。今回、暴行の被害に遭った男性も監理団体に相談したといいますが…

男性を支援した「福山ユニオンたんぽぽ」 武藤 貢執行委員長
「我慢しなさいとか、(待遇が)余計ひどくなるといわれて、たどり着いたのは私たちのところ」

支援団体は「技能実習」の制度そのものの問題を指摘します。

男性を支援した「福山ユニオンたんぽぽ」 武藤 貢執行委員長
「技能実習生は、一つの商品みたいな形で会社に派遣していくらという世界。監理団体といっても体のいい人材派遣業」

けさ、法務大臣も…

古川禎久法務大臣
「監理団体が適正に機能せず、技能実習生に対する暴行や暴言を繰り返す、極めて悪質な人権侵害事案が発生したことは、制度そのものに内在する重大な問題だと認識している」

「技能実習」の名目で集められながらも、実際には「安い労働力」として重宝され、劣悪な職場環境や不当な扱いが度々問題となっている実習生。国が認めた「管理団体」も十分機能していないことが明らかとなり、制度の見直しが急務です。

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