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“史上最大”の観測で線状降水帯予測精度向上を(2022年5月31日)
“史上最大”の観測態勢です。気象庁は、危険な大雨をもたらす「線状降水帯」のメカニズム解明と予測精度向上のため、複数の大学と協力して観測船4隻を東シナ海に配置すると発表しました。
気象庁はあす6月1日から、線状降水帯が発生する可能性が高まった場合、発生の半日程度前から「線状降水帯」の予測情報を発表します。
ただ、課題は予測の精度です。気象庁が過去の事例をもとに検証したところ、予測した線状降水帯が実際に発生したかどうかを示す「的中率」は4回に1回程度、逆に、発生した線状降水帯を事前に予測できなかった「見逃し率」も、3回に2回程度ありました。
気象庁は、31日の会見で線状降水帯の予測精度を向上させるための計画を明らかにしました。
計画によりますと、梅雨本番の6月下旬、三重大学、長崎大学、鹿児島大学の観測船と気象庁の観測船の合わせて4隻が、同時に東シナ海で線状降水帯の発生に重要な役割を果たす水蒸気や海水温などを観測します。
また、同じ時期に、九州沿岸の陸上にも臨時の観測点を設置し、沖縄でも琉球大学が観測を行うなど過去に例のない大規模な態勢で、線状降水帯などの予測精度の向上を目指すとしています。
三重大の立花義裕教授は「いまだかつてないほどの大規模な観測。観測データも(船上から)リアルタイムで気象庁に送る。かなりの予測精度向上に寄与するのではと思う」としています。
また、スーパーコンピューターの「富岳」も、予測技術の向上に活用されるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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