カンヌ映画祭 是枝作品が公式上映 反戦メッセージの映画祭「赤絨毯は映画スターが華やかに歩くだけの場所ではない」|TBS NEWS DIG
フランスのカンヌ国際映画祭で、日本の是枝裕和監督の作品が公式上映されました。上映終了後、12分間にわたり拍手が鳴り止まなかったというその作品とは。
記者
「ここカンヌでは常連となった是枝監督。今回は韓国の映画俳優とレッドカーペットを歩きます」
多くのファンが見守る中、韓国の人気俳優たちと登場した是枝裕和監督。カンヌ国際映画祭は2018年に最高賞「パルムドール」を受賞した「万引き家族」以来です。
今回の作品「ベイビー・ブローカー」は、“赤ちゃんポスト”に預けられた赤ん坊を横流しする男たちと、一度は子を捨てたものの思い直して戻ってきた母親らを巡る物語です。韓国で撮影されました。
是枝裕和監督
「(赤ちゃんポストが)赤ちゃんの命を救う箱なのか、母親を甘やかす箱なのか。多分日本の取り組みも含めて両方の目線があると思うんですね。韓国でもそれは同様です。一つの命を巡って善意と悪意が交錯していく感じ。最後はあの赤ちゃんどうするんだってことを見た人も一緒に考えてもらえればいいなと思ってました」
作品の上映が終わると、スタンディングオベーションはおよそ12分間続きました。
観客
「演技も監督も素晴らしい。また傑作が出来ました」
観客
「いかに家族が大切なのかを映画は強調していました」
監督はどう感じたのでしょうか。
是枝裕和監督
「すごく反応がよいなと思ったんですけど、12分は長いな」
今年のカンヌ映画祭では、ウクライナへの軍事侵攻を受けロシアの当局者や関係者の参加を認めない方針がとられたほか、ウクライナ人監督がロシアへの非難を呼びかける姿もありました。
是枝監督は、時の政治状況と映画祭が向き合う姿勢に改めて尊敬の念を抱いたといいます。
是枝裕和監督
「赤い絨毯が敷かれたあのスペースというのは、決してその映画スターが華やかに歩くだけの場所ではなくて、いろんな抵抗を表明する場所でもある。建前としては映画を通して」
最高賞「パルムドール」は28日に発表されます。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/JMpY1kd
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/vlKTiEz
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/q2iIFRT
コメントを書く