「命や暮らしを守るために・・・」来年は6兆円台後半?防衛費“相当な増額”具体像は(2022年5月26日)
補正予算案の実質的な審議が始まった衆議院の予算委員会。まずテーマとなったのは“安全保障”についてです。
自民党・小野寺議員:「日米の首脳会談で、防衛費について言及した。防衛費の増額についての考えをお聞かせください」
岸田総理:「防衛費の内容をしっかりと確認する。その裏付けとなる予算、どれだけ必要になるのか検討する。こうした方針で、わが国の防衛力の強化に取り組んでいきたい」
アメリカが、核を含む戦力で日本を守る“拡大抑止”についても問われました。
公明党・竹内政調会長:「日米同盟は外交安全保障の基軸であるが、今後、日米間で具体的にどのように抑止力・対処力の向上をはかるのか。拡大抑止の狙いと有効性も含めて、総理の見解をうかがう」
岸田総理:「日米首脳会談で、バイデン大統領から日本の防衛へのコミットメントが改めて表明された。今後も拡大抑止が揺るぎないものであり続けることを確保することが重要であるとして、閣僚レベルを含め、日米間で、一層、緊密な意思疎通を行うことでも一致した」
今後の焦点となるのは、どの程度、防衛費を増やすのかということです。岸田総理は、日米首脳会談で防衛費について「相当な増額を確保する決意」だと表明しました。今年度の当初予算の防衛費は、約5兆4000億円。自民党内からは、早くもこんな声が上がっています。
安倍元総理:「岸田総理は『相当な増額』と、防衛費の相当な増額。『増額』ではなく『相当』であるから、6兆円の後半から、だんだん7兆円が見えてくるくらいに額を、それが『相当な増額』ではないかと私は理解している」
岸田総理は、野党から「相当な増額」とは、どういうことなのか問われました。
立憲民主党・泉代表:「安倍元総理は『来年は6兆円台後半だ』と数字ありきの話をしている。岸田総理は『相当な増額』と」
岸田総理:「国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか。これを具体的に現実的に考えたうえで、積み重ねていく。そして、その裏付けとなる予算をしっかり確保する」
補正予算案の規模をめぐっては、こう述べました。
岸田総理:「総合緊急対策を用意し、より影響を小さくする取り組みを進めている。一連の政策をしっかり進め、国民に届けるのが先だ」
立憲民主党・泉代表:「岸田総理も就任当初は、アベノミクスから転換・脱却をするのかと。何も変わっていない。結局、大胆な金融政策をただ続け、円安と戦わず、国民の負担は上がり、年金生活者には対策が今回、含まれていない。本当に残念。安倍元総理の言うこと聞く力はあるのかもしれないが、円安で苦しむ国民や事業者の声を聞く力は、私は失われてきていると、大変、残念に思う」
岸田総理:「新たな総合緊急対策を上乗せしようと政府として申し上げている。ぜひ、これを実行したいと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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