「軽キャン」お手軽で注目!軽自動車をキャンピングカーに・・・“普通”で日本一周も?(2022年5月25日)
コロナ禍で密にならないレジャーとして、キャンプを始めたという人も多いのではないでしょうか。
そうしたなか、価格や維持費が安い軽自動車をベースにしたキャンピングカー「軽キャン」が注目されています。軽キャンパーたちを密着取材。その魅力に迫りました。
■RVパーク人気 休日は“満車”
先月、親睦を深めるために500台以上の軽自動車のキャンピングカーが一堂に会した「ミニカーフェス」が開催されました。
アウトドア好きから初心者まで、幅広い層が軽キャンに熱い視線を注いでいます。
キャンプといえば、キャンプ場や川沿いで楽しむことを想像しますが、全国で急激に数を増やしている軽キャンスポットが、「RV(アールブイ)パーク」です。
RVパークとは、車中泊用のスペースのことで、電源設備が完備されていたり、トイレや入浴施設が近くにあったりと、快適に車中泊ができるスポットのこと。現在、全国に約270カ所あります。
千葉県君津市にあるRVパーク。15台ほどある駐車スペースは、休日になると常に満車。予約は1カ月前から埋まってしまうこともしばしばだといいます。
■街乗りに立体駐車場もOK
ずらりと大きな車体のキャンピングカーが並ぶなか、軽キャンを発見しました。
「軽キャン」利用:「ベースは元々、軽トラック」
この夫婦はなんと、「軽トラック」を改造したキャングピングカーで楽しんでいます。
「軽キャン」利用:「(買ったのは)ちょうど1年前。キャンピングカーショーで気に入り購入」
気になる車内の様子は、2人掛けですが、4人くらい座れます。食事も中でとれます。
シートを倒して寝てみると、身長約160センチでも、余裕で足を伸ばせます。屋根を広げると、寝るスペースがもう一つ。水も出せるようになっています。
ミニカーフェスにも参加したという夫婦の愛車。気になる値段は「400万円くらい」だといいます。
一般的なキャンピングカーの相場が1000万円を超えるなか、比較的安く購入でき、さらに普段から乗用車としても使える点が気に入っているそうです。
「軽キャン」利用:「立体駐車場など入れる車で、日常使いができて、そういうことを考えると、軽キャン」
■“普通の車”がDIYで変身
RVパークには、こんな強者・軽キャンもいました。
軽キャンパー暦10年というこの夫婦。駐車スペースに止めているのは、いわゆる“普通”の軽自動車です。
このようにキャンピングカー仕様ではない、軽自動車でのキャンプも、軽キャン旅の一つのスタイルです。
軽自動車に様々な工夫をし、より快適に過ごせるようDIYすることも、楽しみの一つだといいます。
この値段は、車両が約100万円。収納スペースなどの設置に約30万円。その他、ポータブル電源やキャンプグッズを合わせると、総額200万円です。
これで十分、キャンプを楽しむことができます。
■“日本一周”目指し・・・愛犬2匹と
人気の軽キャン。「究極のスタイル」ともいうべき“達人”に出会いました。
勤めていたレジャー観光会社を退職し、去年の11月から日本一周の旅を始めた30代のカップル。今は、期限を決めず、日本全国の道の駅を回ることを目標に旅を続けています。
日本一周を目指すカップル:「僕たちは、日本のこと全然知らない。このタイミングで、自分たちで見たり、体験したり、食べたりして。得られた経験を次の仕事に生かしたい。日本一周を始めた」
そんな2人が日本一周するのに選んだのが、軽キャンでした。
イヌ2匹と大人2人での移動。すでに130日以上経っているとあって、様々なDIYを車内に施しているかと思いきや、外から見ても、中から見ても、至って普通の軽自動車です。
■車中泊も快適!料理もコンパクトに
どうやって、暮らしているのでしょうか?
日本一周を目指すカップル:「走行時の状態から、作業する状態にしています」
シートを倒し、中にテーブルを入れると、あっという間に変身。コンパクトですが、座っての作業や、食事もできるスペースに早変わりしました。
日本一周を目指すカップル:「こぢんまりして、落ち着く空間。家にいる時よりはかどる」
大人2人とイヌで、軽の車中泊。どのように泊っているのでしょうか?
日本一周を目指すカップル:「マットレスを敷き、寝る状態にしていく」
心配をよそに、シートが大きなベッドに!スペースは充分のようです。
料理もコンパクトに!ポータブル電源をつないで、ご飯を炊きます。ガスコンロを使って、おかずだって作れます。
大自然に囲まれながら食べる、キャンプ飯は格別です。
■「小さな秘密基地」生活費は?
今は会社を辞め、会社員時代の貯金を少しずつ切り崩しながら、生活をしている2人。気になるひと月の生活費は、どれくらいかかっているのでしょうか?
この軽自動車は、元々所有していた車だったため、追加費用はキャンプグッズ購入費の約30万円だけだといいます。
食費、ガソリン代、銭湯などにいく風呂代や日用品にかかる金額は、「月で約15万円くらい」だといいます。
これまで、家賃や光熱費がかかっていたことを考えると、大きく変わりはありません。約半年間の車中泊を続け、日本一周の旅をするなかで感じた軽キャンの魅力とは?
日本一周を目指すカップル:「移動できる小さな秘密基地。自分たちの好きがあふれている空間で過ごせるのがやって良かった」
(「グッド!モーニング」2022年5月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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