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カギ握るはインド “対中包囲網”「クアッド」 対ロシアでは温度差も(2022年5月24日)
岸田総理大臣は、来日中のバイデン大統領やインド、オーストラリアの首相と会合を開きました。鍵を握るのはインドです。成長著しい大国を引き寄せられるかが注目されています。
岸田総理大臣:「4人のコミットメント(決意)を東京から世界に力強く発信することができたことは、極めて大きな意義があると考えています」
議長国としての成果をアピールする岸田総理。インド太平洋地域における各国の足並みはそろったのでしょうか。
25度を超え、夏日となった東京都心。様々なカメラを前に注目の会合が開かれました。
来日3日目となるアメリカのバイデン大統領、首相としての来日は5度目となるインドのモディ首相、そして、新首相に就任したばかりのオーストラリアのアルバニージー首相。これに日本を加えた4カ国の協力枠組み「クアッド」の首脳会合が開かれました。
岸田総理大臣:「ロシアによるウクライナ侵略は、国連憲章でもうたわれている諸原則への真っ向からの挑戦です。我々は、インド太平洋地域で同じようなことを起こしてはなりません」
クアッドは対中国を意識した4カ国の枠組みです。そこには別の目的もあります。それは台頭著しい大国、インドの取り込み・・・。
23日に来日して以降、精力的に政治・経済の分野で交流を図っているモディ首相。
インド、モディ首相:「我々の決意とそして相互の信頼に裏打ちされた活動は、民主主義勢力にとって大いなる力となっています」
4カ国の協力を評価する一方、ウクライナ問題に関しては、歴史的にも地政学的にもロシアに近いインド。これまでもロシアを非難する国連決議案に棄権するなど、制裁の抜け穴になっていると指摘されていましたが、冒頭の発言でもロシアに触れることはありませんでした。
取材のため来日していたインドメディアは、インドにとってのクアッドの重要性を訴えます。
インドメディアのリポーター:「インドはこのインド太平洋地域に自由で開かれたシステムが必要だという考えを持っている。例えば中国は南シナ海を侵犯し独占状態を作り出そうとしている。これは良好な国際関係にとって健全なことではない」
ロシアに対しても中国に対しても重要な位置にあるインド。この後に行われる首脳会談で、日本はどのような取り込みを図るのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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