- 【2022年の北朝鮮情勢を振り返る】金正恩氏「今年は活気に満ちた局面が開かれた」と評価/金総書記の“愛の不死薬”で…/金正恩氏「火星17」発射実験に“娘同伴” など(日テレNEWSLIVE)
- 「高崎一家殺人事件」から24年 逃走車両の画像公開(2022年1月14日)
- 北朝鮮が仮に偵察衛星を保有・運用なら「平和と安全を一層脅かす」木原防衛大臣が懸念|TBS NEWS DIG
- 都内などで脅迫や暴行受けた中国の民主活動家が独自証言中国の秘密警察日本で活動かその実態はnews23 #shorts
- 放課後デイ施設代表ら、死亡事故後にマニュアル作成か「事故が起きたのに無いと思われるのは嫌だった」
- 【未解決事件】吉川友梨さん(当時9)行方不明から21年半、現在は30歳に 両親ら情報提供呼びかけ
【独自】私立高校“ずさん経営” 給料遅配で教職員スト・・・“金巡る問題”続出 和歌山(2022年5月23日)
和歌山県の私立高校で、教職員が給料の未払いなどを理由に、ストライキを行いました。取材を進めると、学生寮でガスが止まり、朝食が菓子パン1個になるなど、ずさんな学校運営の実態が見えてきました。
■“異常事態”頭悩ます生徒・・・一体何が?
21日に話を聞いたのは、和歌山の私立高校の3年生です。
和歌山南陵高校3年:「自分たち、これからどうしたらいいんだろうとか。学校が潰れたら、進路いけなくなる。そこは不安です」
卒業まで1年と迫るなか、自身が通う高校でトラブルが相次ぐ異常事態に、頭を悩ませていました。
2016年に開校した和歌山南陵高校。アスリートコースを備えるなど、スポーツに力を入れていて、去年は、バスケットボール部が創部わずか2年で、全国大会出場を果たしました。
夏の大会も間近に迫るそのさかな、トラブルが起こりました。
■トラブル(1)「異例のストライキ」
今月11日、教職員23人の4月分の給与が支払われていないなどとして、教職員が授業を取りやめ、ストライキをしました。
南陵高校3年の生徒:「急に全校集会開くと言われ。給料が未払いで、先生たちがボイコットする話を聞いて。そういう大変な事態なんだと、ちょっと信じられない感じ」
教職員の給与は20日に支払われましたが、こうした“金を巡る問題”は、他にもありました。
■トラブル(2)「寮のガス停止」
県外出身の生徒も多く、140人が寮生活を送るなか、今年度はトラブル続きです。
南陵高校の寮生:「この前(ガスが)止まっちゃって。お風呂が入れなくなったから、困りました。温泉(銭湯)にバスで行きました」
今月9日、ガス料金を2カ月分滞納したことで、寮のガスが停止。学校側は、多くの生徒をバスに乗せて、5キロ先の銭湯へ。引率した教師は「ガスが故障したから来た」と話していたといいます。
「野天風呂 宝の湯」・新宅裕也主任:「当然、驚いたのと、『何があったか』引率の先生に聞いたところ、先生は『ガスが故障して』と」
学校関係者70人以上が一挙に訪れ、料金は4万円以上にもなりました。
■トラブル(3)「朝食は“菓子パン1個”」
21日、寮で出された朝食の写真です。なんと、菓子パン1個。寮生に話を聞いてみました。
南陵高校の寮生:「最近、土曜日はパン1個だけです、ずっと。足りないです」「(おなかすいたら)お湯とか使って、パスタ作ったりしてます」
先月から土曜日の朝食は、菓子パン1個に変わったといいます。
寮の食事を紹介する学校のホームページを確認してみました。5月の土曜日の寮の食事を見ると、朝食の欄は空欄になっていて、紹介されていません。
3月の土曜日の朝食の写真です。ご飯に味噌汁、おかずも付いています。ご飯はお替わりもできました。それが、今では菓子パン1個。食べ盛りの高校生にとって、これほど苦しいことはありません。
■トラブル(4)「支払いトラブル多発」
独自に入手した、学校法人の代表を務める小野和利理事長が、先月上旬、保護者に送った手紙です。
学校法人南陵学園・小野和利理事長:「私の個人の資金をもって、各保護者の皆様に3月末に支給する予定でありました、就学支援金の金額の半額に相当する金額を用意致しました」
国が授業料を補助する「就学支援金」。法人側は、国から2000万円受け取っていましたが、保護者への返還が1カ月遅れていたのです。
保護者からは、不満の声が上がっています。
保護者:「まず、就学支援金に関しての説明。説明を本人(理事長)出てきて、話をして頂きたいと思う」
また、別の保護者に話を聞くと、学校の授業料を巡り、こんなこともあったといいます。
保護者:「昨年11月に、授業料とかの振り込み方法が急に変わった。自動引き落としだったが、急に『振り込んで下さい』と。急に現金が必要になったのかなと、噂は回った」
さらに、振り込み先は法人名ではなく、個人名に変更されたといいます。
保護者:「振り込み先は、理事長の名前」
去年から抱いていた「不信感」は今回、一連の問題が発覚したことで、一層強くなったといいます。
そこで保護者は今月、ある決断に至りました。
保護者:「説明会開いて頂いて、説明を聞いて、納得したうえじゃないと、(授業料)払えないです」
一部の保護者が“授業料ボイコット”に踏み切るなど、不満の声が上がるなか、これまで法人側は保護者に対する説明会を行っていません。
■理事長に取材「コロナでお金なくなった」
県によると、全日制の定員360人に対し、生徒は166人。通信制は定員900人に対し、生徒92人となっていて、「生徒不足や受験者数減少の影響」で、経営難に陥っている可能性があるということです。
一連の問題を受け、学校法人のトップ小野理事長は退任の意向を示しています。
保護者:「一刻も早く、通常通りの生活。子どもたちが楽しい学校に早くして頂きたい。まずは、理事長が出てきて謝罪」
小野和利理事長に連絡すると、取材は断っているとしたうえで、「新型コロナでお金がなくなった」と話しました。
説明や謝罪もないなか、23日に新たな理事長が高校に来るといいます。
後任が誰なのか。保護者や教職員には知らされていないということです。
(「グッド!モーニング」2022年5月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く