ミサイルや地雷残る畑で種まき ウクライナ“奪還”の街で(2022年5月21日)
・ミサイルや地雷が埋まるウクライナの畑で3週間遅れの種まき始まる 燃料高騰に苦しむ農家
・チェルニヒウでは19日からバスも運行再開
ロシア軍から奪還した街では再建に向けた動きが進んでいます。北部のチェルニヒウでは麦やトウモロコシなどを栽培する農家で種まきが行われました。
農家を営むユーリィさん
「例年より3週間遅れで種まきをしました、かなり遅れましたが、収穫時期に間に合わせたいです」
この農家を営むユーリィさん。ロシア軍の侵攻で甚大な被害に遭いました。38台あったトラクターはほとんど破壊され、肥料などを保管していた倉庫もなくなりました。畑には着弾したミサイルや地雷などが今も残されていて除去作業をしながら生活をしています。
農家を営むユーリィさん
「(畑などの)土地は国から借りているのでレンタル料や従業員の給料も払わなければならないので、そのために種まきをするしかない」
国土の7割が農地のウクライナはロシア軍の侵攻後、燃料価格が高騰。ユーリィさんの農家では重機に使用する燃料が払えないほど苦しい状況に陥っています。
農家を営むユーリィさん
「数日前に燃料が届いたんですが提示された金額が払えなかった、その業者から何度も電話をもらっているけど払えるお金がないです」
チェルニヒウでは19日からバスの運行も再開しています。
利用客
「小銭でも喜んで払います。もう歩くのは嫌なので」
3カ月ぶりの運行再開ですが道路が寸断されたところもあるため侵攻前と行先が異なり、困惑する客も・・・
バスの添乗員
「皆さん慣れるまで時間がかかると思います。この3カ月、家の中に閉じこもっていてようやく色んな人とコミュニケーションが取れるようになって、とてもうれしいです」
チェルニヒウ近郊の村では、今月上旬から一般家庭で水道が使えるようになりました。使用できる時間は、朝9時から午後5時までです。少しずつ戻り始めている日常。世界各国から再建に向けた支援も広がっていますが、農家を営むユーリィさんは・・・
農家を営むユーリィさん
「今のところ(国からの支援は)ないです。ゼロです(ウクライナは)すぐ支援が受けられる国じゃない、お金があれば秋までに復興できると思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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