「社会の意識を変えることが必要」価格・充電残された課題も・・・各メーカー新型EV車発表(2022年5月20日)

「社会の意識を変えることが必要」価格・充電残された課題も・・・各メーカー新型EV車発表(2022年5月20日)

「社会の意識を変えることが必要」価格・充電残された課題も・・・各メーカー新型EV車発表(2022年5月20日)

トヨタの新型EVの展示会が20日から東京都内で始まりました。

世界的に脱炭素の流れが加速するなか、日本では今年、各メーカーが新たな車種を次々と投入し、EV元年ともいわれています。ただ、まだまだこんな声も・・・。

来場者:「価格のところが、補助金が出ても一般消費者には購入しづらいところがあるのかなと」「航続距離とか制約のなかで、どこで給電できるかとか、どのタイミングで給電するのか、もう少しよく分かってきたら、安心感も増してきて、利用したい気持ちも高まるのかな」「やっぱり充電のことだよね」

2010年代に入り、徐々に数を増やしてきた充電スタンド。ところが、老朽化や採算が取れないといった理由から、ここ数年は減少に転じています。

充電に来た人:「充電は色んな所に、至るところにたくさんあったほうがいいと思う。“電欠”のリスクはあるので、ガス欠と同じで“電欠”するんですよね」

そんなEVのゲームチェンジャーとなるのでしょうか。日産自動車と三菱自動車工業は20日、新たに『軽EV』を発売すると発表。これまでのEVは高いというイメージを払しょくするため、徹底的にコストにこだわりました。

両社で共同開発を進め、ボディーや部品は共通化、生産工程にも工夫があります。同じ場所でEVとガソリン車の両方を生産。バッテリーか、エンジンかということ以外は極力同じにしました。

三菱自動車水島製作所、浜崎憲所長:「同じ工程でガソリン車と電気自動車を流すことによって、いかにして安いコストで車を作っていくか。こういった工夫も、このラインに織り込んでいる」

日産、内田誠社長:「補助金込みで実質小売価格は、メイングレードで約180万円台から」

三菱自動車、加藤隆雄社長:「将来に検討する特別な車ではありません。皆様に今、安心して気軽にお選び頂ける選択肢の一つとなりました」

さらに、充電に関する考え方を根本的に転換しました。航続距離を延ばすためにバッテリーを大容量にするのが主流となっているなかで、あえてバッテリーを小型化しました。軽自動車であれば、通勤や買い物などで主に使われると見越し、それほど長い距離を走る性能は必要ないという考えからです。これにより、充電は自宅ですれば十分となったうえ、コストがさらに下がるという恩恵もあります。

日産、内田誠社長:「お客様が普段の生活において使う分には、まったく遜色ないと思うし、逆に今までの『電池が切れる』とか、そういった気持ちから大きく変わった体験をして頂ける車に仕上がっている」

政府やメーカーは急速充電器の動きを加速させるとしていますが、今後の普及には何が必要なのでしょうか。

自動車ジャーナリストの桃田健史さんは「充電器は数十万円以上する。急速充電器は1000万円ほどと高額。設置できる場所や数にも制約がある。充電施設を増やすだけでなく『計画的に充電する』生活スタイルに社会の意識を変えることが必要」と話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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