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『GWは最後の宴だった?』観光地に賑わいも…今年1-3月期のGDPは“マイナス成長”|TBS NEWS DIG
今年1月から3月のGDP=国内総生産が発表され、2期ぶりのマイナス成長となりました。ゴールデンウィークは観光地に賑わいが戻りましたが、実は日本経済にとって「最後の宴だった」との指摘も出ています。
群馬県の草津温泉。平日にもかかわらず、たくさんの観光客の姿が。2年前、街は閑散としていましたが、ようやく人が戻ってきたのです。
ホテル一井 市川薫女将
「本当に良かったなと…。これで少し、観光業界にも、温泉地にも、光がさしはじめたかなと」
こう話すのは、老舗ホテル「一井」の女将です。ゴールデンウィーク中の草津の賑わいはコロナ前の7割まで回復しました。連休中、ホテルの売店の売り上げは「過去最高」を記録したといいます。まさに、「リベンジ消費」。ロビーには、日本に住む中国出身の観光客の姿が…
中国出身の観光客
「(Q.最近何を買った?)カバン(ルイ・ヴィトン)」
「よく買う」
「彼女はもっとスゴイ。投資物件を購入した」
「やっぱりね…。(もう一軒)投資したいね」
最近の「円安」もあって、消費や投資の意欲が高まっているといいます。
中国出身の観光客
「今、みんなそれ(円安)狙っている。同じ価値のもの、円安になると『だいぶお得』って感じかな」
きょう発表された今年1月から3月のGDP=国内総生産は、年率にして実質1.0%のマイナス成長でした。オミクロン株で、まん延防止措置が出ていた影響で「個人消費」が伸び悩みました。一方、ゴールデンウィークを含む4月から6月のGDPは、民間予測で大幅なプラス成長となる見通しです。
岸田総理
「『インベスト・イン・キシダ』です」
ロンドンで日本への投資を呼びかけた岸田総理。「6月にはG7諸国並みに水際対策を緩和する」と強調しました。
日本人の家計には「悪い円安」と言われていますが、外国人観光客にとっては「円安」はプラスなのです。インバウンドへの期待も高まりますが、先行きは不透明です。
大和証券 末廣徹シニアエコノミスト
「実は日本の個人消費、これからリスクが出てくる。(4月~6月期が)『最後の宴』になるシナリオの可能性は高い」
実は、物価高が本格化するのは今年の夏以降と言われています。さらに、ゼロコロナ政策をとる中国の景気の悪化を「リスク」と指摘する専門家は数多くいるのです。
大和証券 末廣徹シニアエコノミスト
「このままオミクロン株の感染拡大をきっかけに、中国経済がそのまま立ちあがらない『最悪のシナリオ』も考えておく必要がある」
依然、コロナ前の水準に戻らない日本経済。今が「最後の宴」とならないよう、政府には、より具体的な成長戦略が求められます。
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